...木柵の横木を軽々と飛び越して林檎畑にはいって行った...
有島武郎 「フランセスの顔」
...その軽々とした、かわいらしいお姫さまの歩きかたに、王子もほかの人たちも、ただただおどろいていました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「人魚の姫」
...つまり非常に軽々と感じ...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...秋月を隻手(かたて)に軽々と抱いて其処を走り出た...
田中貢太郎 「蘇生」
...六尺八寸はあろうと思われる長身巨躯(きょく)が軽々と...
田中英光 「オリンポスの果実」
...軽々と胸の底まで息の出来ることは...
豊島与志雄 「悪夢」
...この夫人を椅子に坐らしたまま軽々と持ち上げて...
豊島与志雄 「碑文」
...ばたばた手足を振りまわすのを軽々とかかえ上げ...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...一人の男はその葛籠を軽々と背負って立ち上ります...
中里介山 「大菩薩峠」
...目方が十四五貫もあろうというのを軽々と持って来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...軽々と鞍から持ち上げた瞬間...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...むしろ高座では軽々と我々が聞き逃がしてしまうであろうような描写会話を克明に正直に後世へ遺し伝えている点においてのみ...
正岡容 「我が圓朝研究」
...その夕方はいねちゃんも久しぶりで元気で軽々と歩いたし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...女のからだを源氏が軽々と抱いて車に乗せ右近が同乗したのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...コレ……コレ……」と云ううちにお花の両脇の下に手を入れて軽々と抱き上げた...
夢野久作 「笑う唖女」
...いやしくも軽々と兵を用いぬ大将である...
吉川英治 「上杉謙信」
...そう軽々とは聞き流せない複雑性があるようにまた考え直されて来たのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...死んだレイモンドを軽々と背に負うた...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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