...比較的細長い躯を軽々と枝にささえ...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...それはさびしいけれどもまことに身も心も軽々としたいい心持ちのものであつた...
伊丹万作 「私の活動写真傍観史」
...例の三つのトランクを軽々と担いで...
海野十三 「戦時旅行鞄」
...倒れている船員を軽々と引張って...
海野十三 「地球発狂事件」
...その身体を軽々とひっかつぐと...
海野十三 「仲々死なぬ彼奴」
...秋月を隻手(かたて)に軽々と抱いて其処を走り出た...
田中貢太郎 「蘇生」
...向きになって軽々とまるで青年のような足どりで踊りはじめた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「頸の上のアンナ」
...右の小脇に軽々とお松を抱えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...一人の男はその葛籠を軽々と背負って立ち上ります...
中里介山 「大菩薩峠」
...深谷のヒョロヒョロな手が軽々と持ち上げた...
葉山嘉樹 「死屍を食う男」
...むずかしいことでも軽々とやってのけるが...
久生十蘭 「春雪」
...力の強い金五郎は、それを、軽々と、廊下の板の間まで運んで行った...
火野葦平 「花と龍」
...軽々と鞍から持ち上げた瞬間...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...彼の手足をとつて軽々と寝床に担ぎ込んだのである...
牧野信一 「鏡地獄」
...終に軽々と成り放しになつて...
牧野信一 「書斎を棄てゝ」
...女のからだを源氏が軽々と抱いて車に乗せ右近が同乗したのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...軽々と戯れては消えていった...
横光利一 「上海」
...彼は、咽(む)せるような匂いに包囲されて、軽々と、河岸の暗い所へ運ばれてしまった...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
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