...侍女四 軽々しい...
泉鏡花 「海神別荘」
...職業的なペテン師にはこんな軽々しい顔つきを見せる余裕はないものである...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「古書の呪い」
...軽々しい否定は早急な肯定よりもはるかに有害であるからである...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...軽々しい打扮(いでたち)をして...
徳田秋声 「あらくれ」
...五尺三寸にも足らぬ小柄な華奢な肢体を真黒なモジリで包み襟元から鼻の辺迄薄色のショオルで隠し灰色の軽々しいソフト帽子を眼深に冠った...
西尾正 「陳情書」
...見るからに軽々しい亜鉛板で葺いてあつた...
牧野信一 「悪筆」
...やはり銀色の軽々しいシガレツト・ケースを投げた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...軽々しいと言いますか...
三好十郎 「樹氷」
...「風に吹かれてどこへでも行ってしまおうというのは少し軽々しいことですね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...指貫(さしぬき)の裾(すそ)のふくらんだのを少し引き上げた姿は軽々しい形態でなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「高官たちの席があまりに軽々しい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私のように長く心の病気をおさえている人はないでしょう」大将はこの言葉のとおりにもう軽々しい多情多感な青年ではない重々しい風采(ふうさい)を備えているのであるから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...廊座敷などという軽々しい所へ姫君を置くのはどうしても哀れでしんぼうのならぬことと夫人に思われて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ヤアといえば今日でこそ軽々しい応答語になっているが...
柳田国男 「故郷七十年」
...彼の口うらの軽々しいのを察して...
吉川英治 「三国志」
...軽々しい」「おんみずから...
吉川英治 「私本太平記」
...五十名の軽装で御上洛とか」信長の発向としては余りに軽々しい...
吉川英治 「新書太閤記」
...すでに聟が軽々しい行動をやって...
吉川英治 「新書太閤記」
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