...軽々しい足取りが思わず大空の遠い薄雲を眺めさしたり...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...決して軽々しい思い立ちがすぐものになると思っては間違いです...
上村松園 「画道と女性」
...軽々しい行動は考えなければならない...
海野十三 「西湖の屍人」
...軽々しいことはできない)太刀川は...
海野十三 「太平洋魔城」
...足元から鳥の立つような申込みに応ずることが余りにも軽々しいと云う気持はあるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...軽々しいことをなさるな」兵馬はたしなめるように言いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...この最も奇怪な恐ろしい事件〔フランスでは『事件(アフエール)』という言葉はまだ我我の感ずるような軽々しい意味を持っていない〕に関しては多くの人々が取り調べられた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...見るからに軽々しい亜鉛板で葺いてあつた...
牧野信一 「悪筆」
...軽々しいと言いますか...
三好十郎 「樹氷」
...軽々しい挙動はできないではありませんか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...しいて筑波(つくば)の葉山繁山(しげやま)を分け入るのは軽々しいことと人の批議するのが思われ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...廊座敷などという軽々しい所へ姫君を置くのはどうしても哀れでしんぼうのならぬことと夫人に思われて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...肉体の方は軽々しい精神をおさえてこれを落ちつけてほしい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...足さえわらじばきの軽々しい身ごしらえです...
吉川英治 「江戸三国志」
...何で軽々しい奇襲などに破れるものではない...
吉川英治 「三国志」
...軽々しい」「おんみずから...
吉川英治 「私本太平記」
...軽々しいといわねばならぬ...
吉川英治 「新書太閤記」
...だが、にこやかに、少し軽々しい程、にこやかに、「やあ...
吉川英治 「茶漬三略」
便利!手書き漢字入力検索