...軽々しい足取りが思わず大空の遠い薄雲を眺めさしたり...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...一見何か軽々しい様でもあったが...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...そんな軽々しい争論など...
太宰治 「右大臣実朝」
...職業的なペテン師にはこんな軽々しい顔つきを見せる余裕はないものである...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「古書の呪い」
...軽々しい否定は早急な肯定よりもはるかに有害であるからである...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...五尺三寸にも足らぬ小柄な華奢な肢体を真黒なモジリで包み襟元から鼻の辺迄薄色のショオルで隠し灰色の軽々しいソフト帽子を眼深に冠った...
西尾正 「陳情書」
...見るからに軽々しい亜鉛板で葺いてあつた...
牧野信一 「悪筆」
...「風に吹かれてどこへでも行ってしまおうというのは少し軽々しいことですね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...指貫(さしぬき)の裾(すそ)のふくらんだのを少し引き上げた姿は軽々しい形態でなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...大将も軽々しいと思ったことはあの時の表情にも見えたなどと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...妻の一人としての待遇はしていないにもせよ軽々しい情人とは思わずに愛して...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ヤアといえば今日でこそ軽々しい応答語になっているが...
柳田国男 「故郷七十年」
...軽々しい戦いはまずなさらぬほうがよいでしょう」諫めたのは...
吉川英治 「三国志」
...彼の口うらの軽々しいのを察して...
吉川英治 「三国志」
...軽々しい」「おんみずから...
吉川英治 「私本太平記」
...(彼は少し軽々しいよ)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...五十名の軽装で御上洛とか」信長の発向としては余りに軽々しい...
吉川英治 「新書太閤記」
...だが、にこやかに、少し軽々しい程、にこやかに、「やあ...
吉川英治 「茶漬三略」
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