...軽々しい行動は考えなければならない...
海野十三 「西湖の屍人」
...一見何か軽々しい様でもあったが...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...軽々しい否定は早急な肯定よりもはるかに有害であるからである...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...五尺三寸にも足らぬ小柄な華奢な肢体を真黒なモジリで包み襟元から鼻の辺迄薄色のショオルで隠し灰色の軽々しいソフト帽子を眼深に冠った...
西尾正 「陳情書」
...この最も奇怪な恐ろしい事件〔フランスでは『事件(アフエール)』という言葉はまだ我我の感ずるような軽々しい意味を持っていない〕に関しては多くの人々が取り調べられた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...見るからに軽々しい亜鉛板で葺いてあつた...
牧野信一 「悪筆」
...軽々しいと言いますか...
三好十郎 「樹氷」
...「風に吹かれてどこへでも行ってしまおうというのは少し軽々しいことですね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...大将も軽々しいと思ったことはあの時の表情にも見えたなどと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...しいて筑波(つくば)の葉山繁山(しげやま)を分け入るのは軽々しいことと人の批議するのが思われ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...廊座敷などという軽々しい所へ姫君を置くのはどうしても哀れでしんぼうのならぬことと夫人に思われて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...妻の一人としての待遇はしていないにもせよ軽々しい情人とは思わずに愛して...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...肉体の方は軽々しい精神をおさえてこれを落ちつけてほしい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ヤアといえば今日でこそ軽々しい応答語になっているが...
柳田国男 「故郷七十年」
...そう軽々しい戯(たわむ)れではない...
柳田国男 「こども風土記」
...足さえわらじばきの軽々しい身ごしらえです...
吉川英治 「江戸三国志」
...軽々しい」「おんみずから...
吉川英治 「私本太平記」
...だが、にこやかに、少し軽々しい程、にこやかに、「やあ...
吉川英治 「茶漬三略」
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