...空拳を以て彼等が軛を脱せむと試みしなり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...ただちに改悔せよ! 悔悟せよ! そなたの軛(くびき)は予が負うであろう...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...かくて汗する駿足を軛よりして解き放ち...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...技術は例の二重性――純技術的なものと社会的経済的なものとの――を持っていたから、技術的範疇は、単に自然科学的範疇の体系を貫くばかりではなく、之と共軛的に、社会科学乃至歴史科学の範疇体系をも貫かなければならぬ...
戸坂潤 「技術の哲学」
...さてこうして自然科学に於ける範疇体系が哲学的乃至論理学的範疇体系と共軛的であるとして...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...時としては一見直接に――共軛の媒介を経る必要などなしに――安全に一つであるようにさえ見える場合がある...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...ダーウィニズム(或いは一般に進化理論―― transformisme)の範疇体系と共軛的なのである**...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...一定の論理学的な共軛関係が成立することを注意すべきだ...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...自然科学と共軛的である処の科学的世界観と...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...そしてそういう科学的世界観とのみ自然科学の範疇は共軛的であることが出来たのだが...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...自然科学者が自分の自然科学と共軛関係に立つこのマルクス主義的社会理論=史的唯物論を...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...自然科学は哲学や社会科学から共軛性・連帯性の手をさし延べられる価値があったのである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...例えば東洋的範疇の偏執者達はそれの欧州的範疇への系統的共軛化を拒否しながら...
戸坂潤 「範疇の発生学」
...理性の軛(くびき)の下において...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...)理性の軛(くびき)に否応なしに縛りつけられてる人の精神を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...凡庸の軛に繋ぎ止めて...
豊島与志雄 「ヒューメーンということに就て」
...去勢牛(きんぬき)どもは軛を外して草を食まされ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...その野蛮な軛(くびき)の下に苦しむ第一歩がふみ出された...
宮本百合子 「明日の知性」
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