...句は遂に沿門※黒(えんもんさくこく)の輩(はい)と軒輊(けんち)なかりしこそ不思議なれ...
芥川龍之介 「骨董羹」
...個人的欲求と社会的欲求とが軒輊(けんち)するという考えは根柢的(こんていてき)に間違っている...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...社会生活と個人生活とはたしかに軒輊(けんち)するであろう...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...個人生活と社会生活とが軒輊するのは当然なことではないかと...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...今日嘖々される諸作と比べても決して軒輊(けんち)する処がない...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...人間の拵へた古記録と無軒輊(おつゝかつゝ)である事さへ知つてゐればそれで善(い)い...
薄田泣菫 「茶話」
...其の価値に軒輊(けんち)すべき所あるを見ず...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...二者豈(あ)に軒輊(けんち)あらんや...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...未だ遽かに軒輊し難きものありと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...未だ遽かに軒輊し難きものありと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...その作元(もと)より初代豊国に比する事能(あた)はざれど今日に至りてこれを見れば同門の国貞国政(くにまさ)らと並びて更に軒輊(けんち)なし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...両者は輒(たやす)く軒輊(けんち)すべからざるものであつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...逍遙子がために其作の度量を軒輊(けんち)せらるゝことを免れず...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...己と四郎左衛門との間には軒輊(けんち)する所は無い筈だと云つた...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...兩先生を軒輊しようとは思はない...
森林太郎 「鼎軒先生」
...何の軒輊(けんち)すべき所も無いね...
森鴎外 「二人の友」
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