...町並みを歩きながら、軒端の装飾物に注目した...
...彼女は軒端に座り込んで、ひたすら本を読み続けた...
...軒端には、華麗な別荘が建てられていた...
...あの店の軒端には、とても美味しいケーキが並んでいる...
...道端の軒端で、友達と話し込んでいたら時間を忘れてしまった...
...紙商小駒支店松井某方の軒端より...
井上円了 「おばけの正体」
...家々の軒端の梅を見つつ行く二月二十八日 鎌倉要山...
高浜虚子 「六百句」
...その家の軒端の幟が...
太宰治 「音について」
...軒端(のきば)に宿る小鳥たち...
太宰治 「新ハムレット」
...それらしいのがをり/\軒端近く来ては囀づる...
種田山頭火 「行乞記」
......
アルフレッド・テニソン 坪内逍遙訳 「シャロットの妖姫」
...簾(すだれ)を捲(ま)きあげた軒端(のきば)から見える空には...
徳田秋声 「爛」
...手水桶を吊り下げてある軒端の八ツ手は去年来た時よりも伸び太って...
富田木歩 「小さな旅」
...樹木の梢にまた軒端に...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...見上げる軒端(のきば)を斜めに黒い雨が顔にあたる...
夏目漱石 「一夜」
......
野口雨情 「おさんだいしよさま」
...軒端(のきば)で笑っているような...
長谷川時雨 「遠藤(岩野)清子」
...とて指さすを見れば軒端のもちの木に大いなる蛛(くも)の巣のかゝりて...
樋口一葉 「うつせみ」
...梅が軒端の匂ひ鳥」(匂ひ鳥とは鶯の事です)と謡われた様に鶯は梅の寵児...
牧野富太郎 「植物記」
...軒端(のきばた)に火の燃えつきてありしを...
柳田国男 「遠野物語」
...恥かしそうに人の軒端に立った...
吉川英治 「大岡越前」
...――祝歌はながれて行く――町の民家も軒端軒端に...
吉川英治 「源頼朝」
...ゆきゆけどいまだ迫らぬこの谷の峡間(はざま)の紅葉時過ぎにけりこの谷の峡間を広み見えてをる四方の峰々冬寂びにけり岩山のいただきかけてあらはなる冬のすがたぞ親しかりける泥草鞋踏み入れて其処に酒をわかすこの国の囲炉裏なつかしきかなとろとろと榾火(ほだび)燃えつつわが寒き草鞋の泥の乾き来るなり居酒屋の榾火のけむり出でてゆく軒端に冬の山晴れて見ゆとある居酒屋で梓山村に帰りがけの爺さんと一緒になり...
若山牧水 「木枯紀行」
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