...町並みを歩きながら、軒端の装飾物に注目した...
...彼女は軒端に座り込んで、ひたすら本を読み続けた...
...軒端には、華麗な別荘が建てられていた...
...あの店の軒端には、とても美味しいケーキが並んでいる...
...道端の軒端で、友達と話し込んでいたら時間を忘れてしまった...
...軒端には少しずつ夕昏(ゆうぐれ)がたまり始めていた...
梅崎春生 「狂い凧」
...古畑家のふるびた軒端や縁側の鳥籠に...
梅崎春生 「庭の眺め」
...軒端に近い舗道の上にも...
海野十三 「深夜の市長」
...梨の実の歯触りの爽かさと、歯ぐきに沁み透る汁気のつめたさは、この山棲みの人にとつて、軒端の松風や、嶺の上の白雲と同じやうに、その幽寂な心をやしなふ糧となつたに相違なかつた...
薄田泣菫 「独楽園」
...軒端まで打って行ったというのでいかにもあらわな規模の小さいその庵の様が思いやられます...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...その家の軒端の幟(のぼり)が...
太宰治 「音に就いて」
......
アルフレッド・テニソン 坪内逍遙訳 「シャロットの妖姫」
...「朝日さす軒端の雪も消えにけり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...軒端に出ればまだ明かるいよ...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...軒端(のきば)の梅(うめ)に鶯(うぐひす)はづかしき美音(びおん)をば春(はる)の月夜(つきよ)のおぼろげに聞(き)くばかり...
樋口一葉 「經つくゑ」
...こんな軒端の苗までも私の真似をして物思いをする見たいだなどと...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...例ふれば窓辺に稗蒔(ひえまき)、軒端へは釣忍、また鮑ツ貝に虎耳草(ゆきのした)の花白きをかゝげては愛づるがごとくに...
正岡容 「山の手歳事記」
...朝夕の風は相当軒端に強く吹いて折々根太(ねだ)をも軋ますばかりだがつつましい屋のむねにはいつからか常磐木(ときわぎ)色の小旗が一つ立っていて荒っぽく揉まれながらも何やら嬉々と季節の太陽にへんぽんたるは何故だろう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...屋根も軒端も風除けも...
三好達治 「銀座街頭」
...これは疑いもなく軒端(のきば)スズメの省略であって...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...そして軒端軒端の下にみな土下座していた...
吉川英治 「新書太閤記」
...軒端のおぼろ月を...
吉川英治 「新書太閤記」
...人の軒端をかりて雨露をしのぐことを...
吉川英治 「宮本武蔵」
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