...軒並みに掲げられた日章旗が...
有島武郎 「或る女」
...保証人がなく保証人を頼む二円の金の持合わせもないのだから軒並みに断られた...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...その中(うち)軒並みに『出征兵士の家』や『英霊の家』が出来て...
梅崎春生 「狂い凧」
...ほとんど軒並みにホテルの看板がさがっている...
大杉栄 「日本脱出記」
...その辺はほとんど軒並みに...
大杉栄 「日本脱出記」
...寺町通りには軒並みに仏師屋があってそれぞれ分業の店々がまた繁昌をしている...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...軒並みに並んでゐる珈琲店(カフエ)の明りで梢の方から倒(さかし)まに照されて...
高村光太郎 「珈琲店より」
...家を探す態で軒並みに見上げながら...
林不忘 「安重根」
...まさか軒並みに夜逃げしたわけでもあるまいのに...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...両側の人道にほとんど軒並みに同じような建て札が立ち並んでいる...
寺田寅彦 「柿の種」
...軒並みに本屋の前を歩いた...
林芙美子 「愛する人達」
...軒並みにカフヱーやとんかつ屋や...
林芙美子 「朝夕」
...章魚(たこ)の足のおでんを売る店が軒並みに出ている...
林芙美子 「貸家探し」
...両側を軒並みに声をかけて行く...
林芙美子 「新版 放浪記」
...米の煮える香気が軒並みにあふれて来だしたのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...街には軒並みに赤い幔幕が張られ...
牧野信一 「熱海線私語」
...現代の市井に生きて優勝劣敗の烈しさを軒並みに朝夕見ている人々にも...
吉川英治 「随筆 新平家」
...軒並みにある旅人相手の店の一つのようなものかと思って来たところ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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