...かう軍用金が不自由では...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...大望を懐いていた彼が密に準備をしておいた軍用金...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「心霊の抱く金塊」
...今日の軍用金は十圓...
大町桂月 「川魚料理」
...例の軍用金なきを如何んせむ』と云へば...
大町桂月 「上州沼田より日光へ」
...大阪城にいざと云ふときの軍用金として積んだものが二十八萬兩しかなかつた...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...軍用金をいくらか貰って...
直木三十五 「近藤勇と科学」
...そして二人の貰った軍用金とて...
直木三十五 「近藤勇と科学」
...盗賊が?」「軍用金じゃというて家の金銀は申すに及ばず...
中里介山 「大菩薩峠」
...御承知でもございましょう、島原は色町でござりまする」「うむ」「それをたいそう悲しんで、家のつぶれたのは不運と諦(あきら)めもするが、妹の身が不憫(ふびん)じゃと、それを細々(こまごま)と書いてお詫(わ)びに致してありましたそうな」「うむ」「お家は相当の大家なそうにござりますけれど、盗賊に入られましたのが不運のもとで……お武家様、このごろ、都の盗賊と申しましたならそれはそれは怖ろしいことで、御用心なされぬといけませぬ」「盗賊が――」「左様でござります、なんにしても乱世でござりますから、盗賊も大袈裟(おおげさ)で、掛矢(かけや)の大槌(おおづち)を以て戸を表から押破って乱入致し、軍用金を出せ、軍用金を出せと嚇(おど)しますとやら」「うむ」「そのほか辻斬(つじぎり)は流行(はや)る、女の子は手込(てごめ)にされる、京都(みやこ)へ近いこのあたりでも、ほんとに気が気ではありませぬ」「うむ」「あれまあ、人が見えます、駕籠が二挺、あれが昨夜の若夫婦でありましょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...事を起す時の軍用金として準備しているというようなことまで言い触らす者があります...
中里介山 「大菩薩峠」
...騒動を鎮めるための軍用金として借受けた三万両の金がありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...いざという時の軍用金...
中里介山 「大菩薩峠」
...――又軍用金の徴発だろう」千種十次郎は卓上電話のコードを手繰(たぐ)って――こいつは用度掛から厳重に禁止されていることですが...
野村胡堂 「音波の殺人」
...徒一 金を出せ! 軍用金だつ!間...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...軍用金の調達申しつける...
吉川英治 「脚」
...幕府顛覆の軍用金にするつもりであったか」「その辺...
吉川英治 「大岡越前」
...――いくらでも軍用金はご用立てしよう」と...
吉川英治 「三国志」
...広陵(こうりょう)(江蘇省・揚州市)のあたりで兵員も軍用金も乏しく困窮していた頃――商家の息子たる糜竺は...
吉川英治 「三国志」
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