...「あ」「何事じゃ」「何人(たれ)じゃ」「彼(あ)の鎧武者は」権兵衛は腰にさしている軍扇をさっと拡げた...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...権兵衛は軍扇を揮(ふ)った...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...やつとのことで軍扇か引かれると老人乘地になつて飛び込んで「お面と皺枯れた聲で怒鳴つた...
長塚節 「撃劍興行」
...熊谷直実(くまがいなおざね)の軍扇を摸したのだという...
長谷川時雨 「西洋の唐茄子」
...安次は行司が軍扇を引くときのような恰好で...
横光利一 「南北」
...軍扇をかたく振って...
吉川英治 「篝火の女」
...軍扇(ぐんせん)の要(かなめ)をもって...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ではこれへしたためて見せい」ヒラリと投げてきたのは一面の軍扇(ぐんせん)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「ごもっともでござります」民部も軍扇(ぐんせん)を膝(ひざ)について...
吉川英治 「神州天馬侠」
...かようなうれしいことはないが……」つぶやきながら軍扇(ぐんせん)をついて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...こういうと手の軍扇(ぐんせん)を膝(ひざ)にとってかまえながら...
吉川英治 「神州天馬侠」
...軍扇(ぐんせん)いかめしく膝(ひざ)について声たかく...
吉川英治 「神州天馬侠」
...発矢(はっし)と軍扇(ぐんせん)を握(にぎ)りながら...
吉川英治 「神州天馬侠」
...元康の軍扇(ぐんせん)は彼をさしまねいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...金地(きんじ)に日の丸の軍扇(ぐんせん)をひらいて...
吉川英治 「新書太閤記」
...出て来そうなものではないか」瀬兵衛は軍扇(ぐんせん)をひらいて...
吉川英治 「新書太閤記」
...手の軍扇(ぐんせん)を...
吉川英治 「茶漬三略」
...これ」軍扇の骨が...
吉川英治 「茶漬三略」
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