...ひらりと身を躱(かは)すが早いか...
芥川龍之介 「アグニの神」
...やっと両方へ身を躱(かわ)した...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...彼は今も相手の投げた巌石を危く躱(かわ)しながら...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...体(たい)を躱(かわ)してすうッと二三尺向うへ逃げた...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...最初の中は此方(こつち)から身を躱(かく)して...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...近づく運命を躱(かわ)そうとてののたうち廻りでした...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...肩を躱(かわ)して「何をっ」「無礼者...
直木三十五 「南国太平記」
...その庄吉の眼、叫び――月丸は、反射的に、身体を躱して、深雪の襲撃に備えた...
直木三十五 「南国太平記」
...金五郎が斬り込むのも躱し...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...金五郎が躱(かわ)したので...
火野葦平 「花と龍」
...ひらりと躱(かわ)すと...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...追えば追うほど兎種々に走り躱(かく)れて犬ために身憊(つか)れ心乱れて少しも主命を用いず...
南方熊楠 「十二支考」
...もう一と押しというところでいつも躰(たい)を躱(かわ)す...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...体を躱(かわ)してもならない...
山本周五郎 「日本婦道記」
...軽く躱(かわ)す手や足が...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...伊兵衛はわずかに体を躱(かわ)した...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...氣高く輕く上品に身を躱はした...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...一颯(さつ)のうなりを肩越しに躱(かわ)してはいって来た武蔵の体が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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