...身躰(からだ)を包みて...
泉鏡花 「海城発電」
...全躰に於て天然的解釈を施し難き一個の神話にして...
高木敏雄 「比較神話学」
...月の幾日(いくか)は説教日の定めもあり帳面くるやら經よむやら斯くては身躰のつゞき難しと夕暮れの縁先に花むしろを敷かせ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...大旦那(おほだんな)さまこと其後(そのご)の容躰(ようだい)さしたる事(こと)は御座(ござ)なく候へ共(ども)...
一葉女史 「ゆく雲」
...而して福沢氏の文章は当時より今日に至るまで毫も其躰裁を改めず...
山路愛山 「明治文学史」
...彼女たちは醜悪な軟躰動物のようで...
山本周五郎 「青べか物語」
...潮やけのした逞しい躰躯(たいく)の女性が三人...
山本周五郎 「青べか物語」
...死躰は海へ流されたのだろう...
山本周五郎 「青べか物語」
...子供たちの死躰の始末から...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...「仮にそういう躰質だったにもせよ...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...民部康継(みんぶやすつぐ)は逞(たくま)しい躰格で...
山本周五郎 「落ち梅記」
...かつ子はどうした」坐ったまま上躰をぐらぐらさせながら京太は問いかけた...
山本周五郎 「季節のない街」
...死躰は香屋の清一で...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...杉永の死躰(したい)に別れを云い...
山本周五郎 「失蝶記」
...「死躰のみあたらぬということが...
山本周五郎 「日本婦道記」
...「こう考えては、あまりに付会しすぎるだろうか、あの死躰と、宝玉を詰めた革袋と、崩れている岩と、そして、あの……」自分に向ってたしかめるように、こう云いかけたが、そこで彼は口をつぐみ、蝋燭の火を隠しながら、ふり返った...
山本周五郎 「山彦乙女」
...彼女のふくふくした躰が...
蘭郁二郎 「鉄路」
...右一行中小西技師は躰量(たいりやう)二十三貫の大躯(たいく)なれ共常(つね)に県下巡回(じゆんくわい)の為(た)め山野の跋渉(ばつせう)に慣(な)れ...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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