...日本犬の躰格は世界各国の犬と比較して中等以上どころか寧ろ上等に位しておる...
内田魯庵 「犬物語」
...自ら一種の形躰を具うるに至る...
高木敏雄 「比較神話学」
...……昧々居から緑平居までは歓待優遇の連続である、これでよいのだらうかといふ気がする、飲みすぎ饒舌りすぎる、遊びすぎる、他の世話になりすぎる、他の気分に交りすぎる、勿躰ないやうな、早(マヽ)敢ないやうな心持になつてゐる...
種田山頭火 「行乞記」
...その当躰の核心は言破することが出来ない...
田山録弥 「須磨子の死」
...歳は八つなれど身躰も大きし力もある...
樋口一葉 「大つごもり」
...此(こ)の頃(ごろ)躰(からだ)は何うかね...
三島霜川 「虚弱」
...しかるにその日偶然にも二躰(たい)の上人の作が私の目に映ったのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...「翻訳躰」と言ひ...
山路愛山 「明治文学史」
...而して福沢氏の文章は当時より今日に至るまで毫も其躰裁を改めず...
山路愛山 「明治文学史」
...あたしきれいな躰じゃなくなるのよ」「そんなことがなんだ...
山本周五郎 「追いついた夢」
...もう一と押しというところでいつも躰(たい)を躱(かわ)す...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...六の死躰はそのまえに発見されていた...
山本周五郎 「さぶ」
...五躰のちからまったくしてはじめて切尖も充分にはたらくことができるのだ...
山本周五郎 「死處」
...そのうえやわらは躰(たい)さばきが敏捷(びんしょう)で...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...彼はぬめぬめと滑る魚躰(ぎょたい)を押え...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...ここの女あるじの正躰(しょうたい)もわからないし...
山本周五郎 「山彦乙女」
...身躰(からだ)ではないが...
横瀬夜雨 「花守」
...公家衆も事と外物のきたる躰と申...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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