...「マスチツフ」の躰格の立派なのや...
内田魯庵 「犬物語」
...其学説の大躰に於て...
高木敏雄 「比較神話学」
...屍躰化生説話とは...
高木敏雄 「比較神話学」
...木賃二十五銭でこれだけの待遇を受けては勿躰ないと思ふ...
種田山頭火 「行乞記」
...ほんたうに勿躰ない...
種田山頭火 「其中日記」
...躰にも多少の影響なきを得ず候ひき...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...妙な風躰(ふうてい)をした男がぞろぞろくるので嫌(いや)でならなかったが...
長谷川時雨 「木魚の顔」
...我れは何故に君の慕はしきかを知らず、何故に君の戀しきかを知らねど、一日は一日より多く、一時は一時より増りて、我が心は君が胸のあたりへ引つけらるゝやうにて、明くれ御姿を見御聲をきゝ、それに滿足せば事なかるべけれど、唯々心は火の燃ゆるやうにて、我れながら分らぬ思ひに責めらるる果々(はて/\)、靜かに顧みれば勿躰なや耻かしき思ひの何處(どこ)やらに潜みて、夫故の苦とさとりたる今、此身を八ツ裂にして木の空にもかけたきは、今日の夕ぐれの御使ひを君が御縁の方よりと知りてなり、申まじき事なれど我れは誠に妬しと思ひぬ、口惜しき事に見てけり、しかも見ねば宜かりし車夫の被布に、憎くしと染こみたる澤潟の紋ありしかば、我れは殆と神經病者の樣なれど、あの夜の車上にちらと見とめし薄髭の有りける男を、その、その、波崎とかいへる奴、國會議員なりとか聞けば定めし世には尊ばるゝ人ならんが、其奴(そやつ)のやうに思はれて、これは妄念と幾度おもへども腦をさらねば其甲斐もなし、大恩ある君が戀人を恨みしと思ふ我れは即ち君が仇に成りしなり、斯くて此思ひの増りゆかばいかにせん、恐ろしと思ひしより我身は誠にすてたく成りぬ、我が身の死(し)するは君に害を加へじとてなり、よしや我が想像のあやまりにて、今日の文には謂くあらずとも、すでに我が心の腐りはしるく、清からぬ思ひの下に忍(しの)べる上は、我れは最早大罪を犯せる身、表面はいかに粧ひて人目をつゝむとも、明くれ君につきまとふ心の、思へば耻かし我れは餓鬼道のくるしみに、美妙の御聲も身を燒く炎と成ぬべし、さては人心の頼みなさ、我れながら今日までの經歴をおもふにも時に隨がひて移りゆく後は、我れにもあらぬ我れに成りて、いかに恐ろしき所爲をなすべきか、今うする身の御恩は萬分が一を送らねど、切めては害(がい)を加へ參らせじとのすさび、憎くき奴とは思し給ふとも、死(うせ)たる後は吊らはせ給へとて、眞心よりの涙に詞はふるへて、疊(たゝみ)につきたる手をあげも得せず、恐れいりたる躰、哀れとはこれをや...
一葉 「暗夜」
...幾十の仏躰を一緒に刻んで堂に納めたこと...
柳宗悦 「民藝四十年」
...仏躰裏に「千躰のうち」と記した言葉等によって...
柳宗悦 「民藝四十年」
...片方の船は船躰(せんたい)を白く塗り...
山本周五郎 「青べか物語」
...ずいぶんたくさん女の躰を見てますがね...
山本周五郎 「追いついた夢」
...かれらの躰格(たいかく)には大小があり...
山本周五郎 「季節のない街」
...彼の躰臭は単に匂ったばかりでなく...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...五躰のちからまったくしてはじめて切尖も充分にはたらくことができるのだ...
山本周五郎 「死處」
...いつか雑木林の中で見せられた彼女の肢躰(したい)と...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...大鹿の死躰(したい)のそばへおちつくと...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...彼は京子の力の抜けたくたくたな躰を、レールに載せると、――その間は、躰の具合が悪い、というのを口実にして、汽車は、非番の倉さんに代ってもらっていた――すぐ岩ヶ根の隣駅、Tに駈つけ滑りこんで来た列車を捕えて、倉さんと交代した...
蘭郁二郎 「鉄路」
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