...いつも背広に中折帽(なかをれぼう)といふ身軽な扮装(いでたち)で...
薄田泣菫 「茶話」
...身軽な姿で立っていた...
直木三十五 「南国太平記」
...貫祿も見識も無い身軽な折助風情ですから...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...どんな身軽なものでも足元がよろける...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お村の部屋は裏二階の下で、木戸を押せば、すぐ中庭から外に出られ、身軽なものなら、二階から塀伝いに下へ降りることもむつかしくはありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...よほど身軽な奴でも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんな事で薊の三之助と逢引をする約束をさせられたが、戸締が厳重で引入れる工夫は無い、そこで、身軽な三之助は、軽業をやってお艶の面白がるのを見ようと思い立ち、お艶に手伝わせて、路地の先の長屋の二階から、お艶の部屋の隣の大納戸まで忍び返しを越して綱を手(た)ぐって行くことを思いつき、二、三度はそれで逢引を重ねたことだろう」「この節の娘は物好きなんですね」「ところが、下男幹助がそれに気がついた...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの関節に電気のかよっているような身軽な助手たちの歩きかたとはまったくちがっていた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...身軽な「死の追手」は...
久生十蘭 「地底獣国」
...身軽な若いものと歩調を合せるのに努力していた...
本庄陸男 「石狩川」
...へうきんに身軽な挙動や...
牧野信一 「泉岳寺附近」
...いかにも元気のいい身軽な身づくろひをして...
水野葉舟 「かたくり」
...そのくせ大へん身軽な・しかも高齢にいたるまですばしこさを失わなかった・人の子なのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...身軽な彼すら、行き悩むこと再々だった...
吉川英治 「私本太平記」
...四郎は身軽ないでたちに黒い布(ぬの)を頭から顔へ巻いて...
吉川英治 「親鸞」
...足も身軽なわらじ穿(ば)きではないか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そこらの家から飛び出して来たひとりの身軽な旅商人(たびあきんど)は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...身軽な生活とから...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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