...身軽な連中をすぐって...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...少し身軽な男だったら...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...いつも背広に中折帽(なかをれぼう)といふ身軽な扮装(いでたち)で...
薄田泣菫 「茶話」
...身軽な姿で立っていた...
直木三十五 「南国太平記」
...そんな事で薊の三之助と逢引をする約束をさせられたが、戸締が厳重で引入れる工夫は無い、そこで、身軽な三之助は、軽業をやってお艶の面白がるのを見ようと思い立ち、お艶に手伝わせて、路地の先の長屋の二階から、お艶の部屋の隣の大納戸まで忍び返しを越して綱を手(た)ぐって行くことを思いつき、二、三度はそれで逢引を重ねたことだろう」「この節の娘は物好きなんですね」「ところが、下男幹助がそれに気がついた...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...身軽な「死の追手」は...
久生十蘭 「地底獣国」
...身軽な若いものと歩調を合せるのに努力していた...
本庄陸男 「石狩川」
...私は身軽な極めて貧しい放浪生活に在る...
牧野信一 「ゼーロン」
...最も身軽な三段飛びで...
牧野信一 「南風譜」
...途方もなく身軽な女の子だというから――」「いかに身軽なあたしだって...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...外で働く男の人は仕事の場面でまだ若い身軽な女性を見出して...
宮本百合子 「新しい抵抗について」
...そこで最も身軽な矢川文一郎と...
森鴎外 「渋江抽斎」
...アタランタというすぐれて美しくきわめて身軽な少女は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あんなに健やかで身軽な女神〔ウェヌス〕と...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...かき消えて行(ゆ)く飛行機の夏の日中(ひなか)の羽(はね)の音……モンマルトルの宿にてあれ、あれ、通る、飛行機が、今日(けふ)も巴里(パリイ)をすぢかひに、風切る音をふるはせて、身軽なこなし、高高(たかだか)と羽(はね)をひろげたよい形(かたち)...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...密かに身軽な装(よそお)いをととのえ...
吉川英治 「私本太平記」
...将来の計をなそうとするような――そんな身軽な豪胆さは...
吉川英治 「新書太閤記」
...その身軽なところを見込まれて...
吉田甲子太郎 「秋空晴れて」
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