...お身様(みさま)は永くお仕合わせあるように...
室生犀星 「荻吹く歌」
...」「それでこそお身様の落着き先が...
室生犀星 「荻吹く歌」
...ことさらに胸にのこった紀介様のおからだの重みも御身様の前で申し上げるのも何となく気が負(ひ)けるような気になりますけれど...
室生犀星 「玉章」
...しまいにわたくしは御身様(おみさま)があそこにお住みになられているのではないかと...
室生犀星 「玉章」
...わたくしの生涯をかげのかたちに添うようにおまもりくださいました御身様が...
室生犀星 「玉章」
...それは何物であるかという問いよりもきっと御身様のお眼のかがやきがわたくしの胸に残っているためとより外に考えようとてもございません...
室生犀星 「玉章」
...お身様にまいる前のことを申して...
室生犀星 「津の国人」
...お身様のお便りがなければそのまま何時(いつ)までもお待ちする心でいても...
室生犀星 「津の国人」
...よもやお身様も仰せられぬでございましょうに...
室生犀星 「津の国人」
...妾の愛刀をお身様に渡し...
吉川英治 「剣難女難」
...お身様は卑怯に逃げて行くようなことはござりますまいの? ……」御方の蘭瞼(らんけん)は剣のような鋭さで...
吉川英治 「剣難女難」
...何のご遠慮が要りましょうぞ」「お身様たちの立ち際に...
吉川英治 「剣難女難」
...お身様の方に、そう猜疑(さいぎ)せらるるべつな理由が」「思い当るのは、私が、鈴木重行(しげゆき)のことを、上様へ御忠告したことがあるだけです...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかもその悪業から抜けることができない宿命かと吐息(といき)をついていると、お身様の話には、善人ですらなお救われる、いわんや悪人をやと仰っしゃった、これが、泣かずにいられるだろうか...
吉川英治 「親鸞」
...お身様にも、心なさりませ...
吉川英治 「源頼朝」
...「――実は、伜(せがれ)の新蔵からも、沢庵どのからも、お身様の人間は、よう承って、その上、お迎え申したことじゃが、失礼ながら、今の御修行がどれほどなものか、それは知るよしもなし、またお目にかかって、言葉の上で伺うよりも、まず先に、無言のうちに拝見いたそうかと――ちょうど居合わせた仁(じん)も然るべきお方ゆえ、如何(いかが)? と計ったところ、畏(かしこ)まったと、すぐ呑みこまれて――真(まこと)は、あれなる暗い廊下の壁露地(かべろじ)に、そのお方が、刀の鯉口を切って、お待ちしていたものでござる」安房守は、今さら、人を試すようなことをした所為(しょい)を、自ら恥じているように、そこで、謝罪の意を示して――「……それゆえに、実はわざと、てまえが此方(こちら)から、渡られい、渡られい、と幾度も、罠(わな)へ誘(いざな)うつもりで、お呼びしたのじゃが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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