...葉子はその時はしかしすべてに対する身構えを充分にしてしまっていた...
有島武郎 「或る女」
...血に染んだ日本刀を前に廻してきっと身構えた...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...逃走の身構えが出来ていた...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...今にも発砲しようという身構えでいるのだ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...逃げ出そうと身構えた時...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...たちまちそれぞれの身構えをした...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...胸をそらして身構えた...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...自然健三はそれに抵抗して身構えなければならなくなった...
夏目漱石 「道草」
...折さへあれば怪しからぬ想ひのたけを打ちあけようと身構えてゐる私には一向無頓着になつて了つたのです...
牧野信一 「ひとりごと」
...一声警を告ぐれば一同身構えして立ち止まり...
南方熊楠 「十二支考」
...ふところから短刀を出すと同じく抜いて身構えた...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...今も坐り直したのは足が疲れたのではなく人が本音を吐くときの身構えだったにちがいない...
山本周五郎 「新潮記」
...息杖(いきづえ)を取って身構えた...
山本周五郎 「風流太平記」
...同じ身構えで坐っていた...
山本周五郎 「やぶからし」
...そうして武士が白刃の立ち合いをする気持ちで引き寄せて身構えた...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...こっちも身構えをして行くと『コレコレ...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...相手が用人棒だろうが何だろうが、身構えたら最後、金城鉄壁、動く事でない...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...この邪魔者から先へ大川へ叩ッ込んじまえ」「己れッ」と新九郎は早くも身構えて...
吉川英治 「剣難女難」
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