...盲人は咄嗟(とっさ)に身構えをした...
芥川龍之介 「将軍」
...川の上に半身を乗りだすような身構えで...
有島武郎 「星座」
...私は、また敵が現われたかと、顔をしかめて痛む腰をあげ、オルガ姫を楯として、身構えた...
海野十三 「地球要塞」
...彼女が右手でピストルを身構える必要のあるところへ近づいたことを告げた...
海野十三 「千早館の迷路」
...身構えさえして階段を上ったが...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...「サア来い」と身構えて...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...そう言って身構えしたが...
大杉栄 「日本脱出記」
...それから身構えをした...
豊島与志雄 「神棚」
...それにつづく四人は、輦台の手すりにつかまったり、立ったりして、刀が届く距離になったら、一討ちにしてくれようと、身構えていた...
直木三十五 「南国太平記」
...壁際に身を引きずると共に、仕掛物ででもあるように、さきに投げ出した大小も、同じようについて行ったのみならず、その頭の下に敷いていたらしい黒い頭巾(ずきん)と、藍(あい)の合羽様のものをも、共に引きずって、そうして壁際にピタリと身を置いたかと思うと、今度は横向きに頬杖をして、以前の身構えで、長くすんなりと身を横たえたままで、こちらを向いているのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...身構えをして見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...お鳥を後ろに庇って身構えました...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...グレーテの顔めがけて飛びつこうという身構えだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...これが昼だったら敵にたいする身構えができないうちに北山にいろいろな質問をし...
久生十蘭 「ハムレット」
...大きな身構えを執り先づ自分の腕を...
牧野信一 「バラルダ物語」
...一同スワと身構えれば...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...よし来いと身構える...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...「…………」なにか高く叫んだと思うと、持っている物を投げだし、身構えをして、疾走して来る利秀の馬へと、みごとにとびついた...
山本周五郎 「竹柏記」
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