...今まで閉止していた乱想の寄せ来るままに機敏にそれを送り迎えようと身構えた...
有島武郎 「或る女」
...「君は僕を侮辱したな!」「侮辱なんかしないよ」と僕もわけが判らないまま身構えました...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...ゴリラの頭上から打ちおろす身構えをした...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...鵞鳥の胸に突き刺そうと身構えた時...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...たがいに身構えをした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...挑戦的な身構えをして緊とステッキの頭を握りしめた...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...「引出物?」兵頭が、新納を睨んで、身構えた...
直木三十五 「南国太平記」
...拳闘をする時の身構えであって...
中里介山 「大菩薩峠」
...改まって茶店の前で身構えをした時には...
中里介山 「大菩薩峠」
...何とか身構えするため...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...自分は襷掛(たすきが)けに身構えをして乞食の虱狩(しらみがり)を始めて...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...ムーアはわけが分からずハッと身構えた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...身構えを直そうともせず...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...青眼につけた剣にも、身構え、呼吸にも、どうかするとすてばちとも思えるほど無関心な、放擲(ほうてき)したような態度がうかがわれた...
山本周五郎 「新潮記」
...おまえもそのつもりか、と甲斐は思い、つよい感動におそわれながら、身構えをした...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...そして身構えをして...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...相手の眼にも身構えにも...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...本格的に身構えをあらためた...
吉川英治 「三国志」
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