...そつちには耳を仮(か)さずに寝入つてしまはうと身構へた...
有島武郎 「An Incident」
...びくっとして宇治は身構えた...
梅崎春生 「日の果て」
...「君は僕を侮辱したな!」「侮辱なんかしないよ」と僕もわけが判らないまま身構えました...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...身構えて用心したが...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...それから何かに対して身構えるかのように...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...拳闘をする時の身構えであって...
中里介山 「大菩薩峠」
...その返答の挨拶の文案を練りにかかろうとする身構えです...
中里介山 「大菩薩峠」
...人から見すかされまいと常に身構えしているくせに...
中島敦 「虎狩」
...鼠(ねずみ)を狙う猫のように身構えました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...可憐な身構へが自分にとって親しみを感じさせた...
原民喜 「四月五日」
...自分は自分だけの事を勉(つと)めるように身構えをしました...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...逃げようと身構えるがもう遅い...
北條民雄 「いのちの初夜」
...ムーアが身構えた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...脇差を抜いて身構えた...
本庄陸男 「石狩川」
...その身構えを見たとき...
山本周五郎 「風流太平記」
...――彼は引き下ったように身構えると...
横光利一 「上海」
...足元に落ちていた反絵の剣を拾って身構えた...
横光利一 「日輪」
...階下では皆身構えて固唾(かたず)を嚥(の)んでいた...
若杉鳥子 「ある遊郭での出来事」
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