...なお細心の注意をおこたらず、身命を賭して、エンジンをおあずかりいたします...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...宗政さまの身命を賭しての罵言も...
太宰治 「右大臣実朝」
...御國の病人のお世話をするために身命を賭してゐる...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...お説に従い、身命を賭して、努力仕ります」幕命を受けて、海軍のこと、造船のこと、国防のことを聞きに来た勝安房は、斉彬の熱誠と、知識とに、身体を固くして顫えながら、今の日本の危機を感じ、自分の責任の重さを感じ、それから、斉彬の存在に安心して、心の底からの、畏敬の、挨拶をした...
直木三十五 「南国太平記」
...韓愈仏骨を論ずるの表は身命を賭して君王を諫(いさ)むるもの人気取りの論文にあらず...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...予が報国の微衷もて永々(ながなが)紀州のこの田舎で非常の不便を忍び身命を賭して生物調査を為(な)し...
南方熊楠 「十二支考」
...筑波の諸氏も事の成否を問わず志のために身命を賭してとの話だったが...
三好十郎 「斬られの仙太」
...筑波の諸氏もことの成否を問わず志のために身命を賭してとの話だったが...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...柏軒も亦身命を賭して其責(せめ)を竭(つく)したのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...身命を賭しても敗(ひけ)はとらぬ所存でござりまする」「よく申した...
吉川英治 「剣難女難」
...つつがなく致すであろうな」「身命を賭して...
吉川英治 「新書太閤記」
...人が自分の身命を賭して餓えたる人に食を与えることは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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