...今更ながら身分違いの友達を持ったことを後悔したのであった...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...「身分違い」とか「自分には勿体(もったい)ない」とか云う謙遜(けんそん)の言葉も...
谷崎潤一郎 「細雪」
...向うがそう云う身分違いの資産家であるだけに...
谷崎潤一郎 「細雪」
...四五年前にもこれによく似た身分違いの方面から雪子を望まれ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...あろうことか身分違いの女を御寵愛になったために...
中里介山 「大菩薩峠」
...身分違いの女を愛する者があるやに専(もっぱ)らの噂」「なんと申さるる」「身分違いの女子を寵愛(ちょうあい)して...
中里介山 「大菩薩峠」
...してまたその人物が寵愛するという身分違いの女子(おなご)の素性(すじょう)というのはいかなる者にや...
中里介山 「大菩薩峠」
...好んで身分違いの女をお愛しなさるということこそ...
中里介山 「大菩薩峠」
...身分違いのロクでもねえ女にひっかかって...
中里介山 「大菩薩峠」
...タカの知れた身分違いの女一人のために...
中里介山 「大菩薩峠」
...身分違いだからと剣もほろろの挨拶...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...魚売(さかなや)は自分よりよほど身分違い――さも低級でもあるように賤(いや)しめて罵(ののし)る習慣(くせ)があったのだ...
長谷川時雨 「チンコッきり」
...身分違いの身で、土下座でもして謝るならまだしも、人がましゅうし目の前に立ち塞(ふさ)がって、それなる奴を、かばいだてしようなどとは、いよいよ以て許されぬ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...その上、辛抱(しんぼう)がならないのは、天下の公道で、二言めには、河原者の、身分違いのと、喚き立て、言い罵(ののし)るのを聞くことだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...――河原者! 身分違い――と...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...その人だけが身分違いの地方官の妻になっている人があって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ところがその銀行家の両親が昔気質(むかしかたぎ)の頑固者揃いで「身分違い」という理由の下に...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...「身分違い」という言葉が...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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