...東京から連れてきた身内の者とに電話を掛けた...
海野十三 「疑問の金塊」
...それには諏訪神社の思召(おぼしめし)にかなっている小供の身内の者が良いと云うことになって...
田中貢太郎 「放生津物語」
...身内の者のことをこんな風に書くことが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...親しい友とか身内の者とかが...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...身内の者たちの墓地も知り...
豊島与志雄 「自由人」
...身内の者、親子、兄弟、夫婦など、どこかではぐれ見失って、見知らぬ者ばかりの群れのようである...
豊島与志雄 「広場のベンチ」
...身内の者には相違あるまい」「近親の看病のためにふさいでいるならいいが……万一ほかの事情であの娘の性格が一変するようでは...
中里介山 「大菩薩峠」
...身内の者といふと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その身内の者はどうして居るんです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「私もさう思ひますが」「お前は身内の者だといふことだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...でもその我儘らしさが一つの魅力で、身内の者からも、御近所の人からも、接近するほどの人が全部、小面(こづら)憎いと思ひながらも、お絹のすぐれた肉體と、その輝かしい若さに、誰でも引きつけられずにはゐられなかつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この人はもう身内の者も同然なのぢやから...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...身内の者はあっても...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...だれも頼みになる身内の者を持たない不幸が...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...身内の者の誰かがその後ろにまわって頭をおさえ首をしめる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その男は宿屋の身内の者だとか言つて...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...つい相手が身内の者ではあり...
吉川英治 「三国志」
...身内の者も、絶えず心がけているのだから、追っつけ、武蔵の居所をつきとめ、ばば殿に、助太刀しようというているのに)そういわれると、彼女もまた、ここの軒から立つ気も失せる...
吉川英治 「宮本武蔵」
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