...自分の身代りに斬首される人間まで出て来ては申訳ないという考えから善心に立ち還ったものか...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「耳香水」
...私はときどき自分の身代りのやる悪行につくづく一種の驚きを感ずることがあった...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...おくれたら、身代りを殺して、私を助けてくれると約束した...
太宰治 「走れメロス」
...いつもにかはらぬ顔を見て安心した(チユウリツプの球根が身代りになつたらしい!)...
種田山頭火 「其中日記」
...お身代りになれっ)と...
直木三十五 「南国太平記」
...これから幸内が身代りに...
中里介山 「大菩薩峠」
...我利我利亡者(がりがりもうじゃ)の手前たちの身代りになって沈めにかかるような...
中里介山 「大菩薩峠」
...伯爵の身代りに大川を殺したのは...
野村胡堂 「死の予告」
...おどろいて身代りの秘密を打明けたお桃の言葉を聴くと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お玉の身代りに百本杭(ぐひ)へ投り込んだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...男二 おれたち部落の者の身代りになって下すったのだ...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...そして老哲人の身代りに...
松永延造 「職工と微笑」
...身代りがあわてふためき覆面をかなぐりすて...
宮本百合子 「気むずかしやの見物」
...後で身代りと露見した時の小町の驚き...
宮本百合子 「気むずかしやの見物」
...「あの男との身代りはうまくいったろうな」休之助は洗面して戻るとすぐにそう訊いた...
山本周五郎 「風流太平記」
...呉モヨ子の身代りとなって...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...「あなたの身代りに...
横光利一 「旅愁」
...身代りになって、臓腑(ぞうふ)から綿を出していたのは、そこにあった、黴(かび)くさい夜具であります...
吉川英治 「江戸三国志」
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