...どこにも身を隠す場所はないではないか...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...思わず樹幹(じゅかん)に身を隠すこともありました...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...都へ上れば身を隠すのに都合のよい知る辺(べ)がないでもないから...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...頭のうえを照らしている電燈の蔭(かげ)に身を隠すようにしながらいう...
近松秋江 「黒髪」
...身を隠す影がない所は...
豊島与志雄 「特殊部落の犯罪」
...身を隠す物影がなかった...
豊島与志雄 「反抗」
...母の影に翼の下に身を隠すということがどんなものであるか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...逃げ出すか身を隠すかした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そこに陣取っていた戦士らは身を隠すのやむなきに至った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...スタンドの下だけが身を隠すことのできるただ一つの場所だった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...あの男から身を隠すようなことをしようと思ったわけでもなく...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...傍らの棕梠の蔭に身を隠すようにしてなおも見るともなくその方を眺めていると...
久生十蘭 「魔都」
...そのまま下手の松の木に身を隠す...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...のちには寝台の上に身を投げ出して絹(シルク)のクッションに身を隠すように俯伏(うつぶ)した...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...四〇草の長さ三寸あれば狼は身を隠すといえり...
柳田国男 「遠野物語」
...帰ったらすぐ親類へ身を隠すつもりである...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...それに身を隠す樹林も少ない嵐山の裏です...
吉川英治 「江戸三国志」
...御方も身を隠す暇がないので...
吉川英治 「剣難女難」
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