...イリー湖を多湖地方から渡って来る風は身を切るようでした...
有島武郎 「或る女」
...身を切るような明け方近い空気の中に立った...
有島武郎 「星座」
...寒さも身を切るようでした...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「アンネ・リスベット」
...身を切るような風でできていました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「雪の女王」
...部屋にみなぎる身を切るような冷気などが...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...吹きすさぶ身を切るような風がしきりにおそってきた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...身を切るように寒い朝の町はしいんとしてまだ人っ子一人通ってもいなかった...
橘外男 「生不動」
...身を切るような寒風に...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...身を切るような風...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...ただでさえ身を切るような北風に...
豊島与志雄 「香奠」
...身を切るような寒い風が街の石畳の上に...
野村胡堂 「眠り人形」
...身を切るような冷たい海を泳ぎ渡り...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...麦田の上を身を切るような風が渡る...
松濤明 「山想う心」
...身を切るような涙がポタポタと寝間着の膝の上に滴るばかりでした...
夢野久作 「少女地獄」
...只霜風(しもかぜ)が身を切るように冷たくて...
夢野久作 「白髪小僧」
...身を切るような痛切な形式でもって襲いかかりはじめたので...
夢野久作 「木魂」
...身を切るような夜風にふき曝(さら)されても...
吉川英治 「松のや露八」
...身を切るような霙(みぞれ)が荒涼たる原一面を覆って...
蘭郁二郎 「自殺」
便利!手書き漢字入力検索