...醜いとか云ふのみで妻にしたいと云ふ様な人には到底私は身を任す事は出来ません...
芥川龍之介 「三つの指環」
...まだ世心(よごころ)のつかないのに欲を貪る者の爲添伏(そひぶし)をして身を任す貴(たふと)い供物(くもつ)...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...あなたの友達に身を任すなんてそんなことをする気遣(きづか)いはない」私は何を言うかと思いながら...
近松秋江 「うつり香」
...種々の感覚の怠惰な波動にふたたび身を任すのであった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...異教徒に身を任すくらゐならばすゝんで死を選べと妾達は説かれて来た天国の夢見るピユウリタンなのだ...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...たゞ燃えあがる情熱のまゝにその身を任すのは操る術を知らない者が猛り狂ふ駻馬に跨つて徒らに鞭打つやうだと考へます...
牧野信一 「〔婦人手紙範例文〕」
...遺言に身を任するか...
宮崎湖処子 「空屋」
...救いを誓われている道に身を任すのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...もう一度前に戻りたい気持ちを見捨て流れに身を任すような切なさで...
横光利一 「旅愁」
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