...葉子は猫(ねこ)に見込まれたカナリヤのように身もだえしながら部屋の中を逃げにかかったが...
有島武郎 「或る女」
...これで死なれるものか……こんなにされて死なれるものか……何か……どこか……だれか……助けてくれそうなものだのに……神様! あんまりです……葉子は身もだえもできない激痛の中で...
有島武郎 「或る女」
...身もだえして動かす女の足の動きがその眼に入った...
田中貢太郎 「警察署長」
...桂子はハリキッた肉体を身もだえさせ...
田中英光 「野狐」
...身もだえするような笑いを...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...身もだえするほど...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...服をぬがうとして身もだえしてゐる彼の姿を...
堀辰雄 「燃ゆる頬」
...それでも身もだえする...
本庄陸男 「石狩川」
...以下鞭打の響ごとに彼は自分の背に痛みを感じるように打伏したまま身もだえをする...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...身もだえをしながら呻いているのである...
山本周五郎 「青べか物語」
...おけいちゃん」おけいは身もだえをした...
山本周五郎 「追いついた夢」
...栄二は呼吸が止った苦しさに身もだえをした...
山本周五郎 「さぶ」
...実際には身もだえをしようとしただけで...
山本周五郎 「さぶ」
...なをこは両手で耳を塞(ふさ)ぎ、おら知らねえなにも聞かねえ、と身もだえした...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...そうして天井を睨(にら)みながら身もだえをして...
夢野久作 「白髪小僧」
...彼が死の苦痛で身もだえして...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...身もだえして泣き声あげた...
吉川英治 「新書太閤記」
...張三(ちょうさん)の秘術にあやなされていた身もだえを...
吉川英治 「新・水滸伝」
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