...人がかわったように身ぶるいするのだった...
海野十三 「恐竜島」
...永遠に離れませんからね」本庄は身ぶるいした...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魔性の女」
...その時のことを思い出して身ぶるいするかのようであった...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...「無理はねえ――」その途端に、米友が、何かに感動させられたように、急に身ぶるいし、「その熊の子をどこへ連れて行くんだい」「名古屋の香具師(やし)に売ることになりました」「香具師に売る……」と言って、そのまるい目を異様にかがやかせたものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...女にせんをこされたまぬけさ加減に身ぶるいするほど腹がたった...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...私の神経は自分の声にさえ身ぶるいするほど衰弱し...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...僕はだんだん異様な身ぶるいさえ感じ出していました...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...ペーンはそのかおを眉のあたりからズーッと見廻して神秘的の美くしさに思わず身ぶるいをしてひくいながら心のこもった声で云う...
宮本百合子 「葦笛(一幕)」
...(あくびの後の身ぶるいをする)寒い...
三好十郎 「その人を知らず」
...まして大夫(たゆう)の監(げん)は思い出すだけでさえ身ぶるいがされた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...」松岡はまた身ぶるいした...
室生犀星 「三階の家」
...おお寒い」おもんは身ぶるいをしながらあがって来た...
山本周五郎 「柳橋物語」
...身ぶるいするほどアリアリと思い出したのであった...
夢野久作 「一足お先に」
...それは火のつきそうな怒気を自嘲する身ぶるいにも似ておりました...
吉川英治 「江戸三国志」
...聞くものの魂をさながらに身ぶるいさせた...
吉川英治 「親鸞」
...襟(えり)くびへ手をやりながら身ぶるいをした...
吉川英治 「宮本武蔵」
...身ぶるいが出ますわいの...
吉川英治 「宮本武蔵」
...なんだか身ぶるいしたくなるわ……ね」「そお……」私は爛熟し切って...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
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