...身の軽さはジッスの磯のほとりに天と海との中間に魔の蛛蜘が造り建てた陽炎(かげろう)の宮殿(みや)のようであった...
ロード・ダンセイニ Lord Dunsany 松村みね子訳 「人馬のにひ妻」
...ほどよく綾(あや)なす手練(しゅれん)と身の軽さ...
中里介山 「大菩薩峠」
...扉から欄干(らんかん)を一足飛びに縁の敷石の下まで飛び下りた身の軽さ...
中里介山 「大菩薩峠」
...人の頭の薄いところを見定めてヒラリと躍らして飛び下りた身の軽さ...
中里介山 「大菩薩峠」
...比類なき身の軽さを持っていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...天禀(てんぴん)の智恵と身の軽さを利用して...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...「何(ど)うして?」「その身の軽さは容易じゃない」「馬鹿な」「こら...
野村胡堂 「判官三郎の正体」
...身の軽さが刀の動きよりも自由自在で...
牧野信一 「武者窓日記」
...機械体操でもするような身の軽さで...
水上滝太郎 「九月一日」
...なにか苦行を終えた後のような身の軽さが感じられた...
室生犀星 「津の国人」
...あの思い上ったような寂しさや身の軽さを彼は思いあわせ...
横光利一 「旅愁」
...俺みてえな、身の軽さと、盗(ぬす)ッ人(と)走りの脛(すね)を持っている人間ならべつな事、素人(しろうと)にゃ、あの五階へは、登れまい」「じゃ、どうして、そいつを?」「ここを、開けて、出してくれりゃ、夜明けまでに、ちゃんと、用を達して帰って来る...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...急にからりとした身の軽さを覚えた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...六十歳とは見えない身の軽さで...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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