...他人に善を責めるにも猶身の程を忘れぬやうにしなければならない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...身の程を知らなければならぬ...
太宰治 「花吹雪」
...「悲哀(トリステサ)! この身の程知らずを噛んでおしまい!」と烈しく犬を嗾(けしか)けられて……それがガルボの大怪我をした原因だというに至っては...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...この愚かな身の程をわきまえぬ一篇の偶感録もこのくらいにして差控えるべきであろう...
寺田寅彦 「徒然草の鑑賞」
...身の程しらずのことまでしでかして...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...身の程知らぬ猿どもだと思ってムキになりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...貴様のような身の程知らずが...
中里介山 「大菩薩峠」
...身の程知らぬ振舞であったかということに気がついて...
中里介山 「大菩薩峠」
...身の程知らぬ『何故』は...
中島敦 「悟浄出世」
...身の程をも計らず...
中島敦 「弟子」
...「下の階段にいながら上段にいる者を哂(わら)おうとする身の程知らず」としているに違いない...
中島敦 「狼疾記」
...恐ろしくすつぱい顏をするぢやないか」「あの手代の與助が身の程も知らずに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あん畜生は身の程も知らずにお喜美さんを追い廻していました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もういい加減に身の程を知つてもいい頃ぢや...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...時々身の程を忘れますね...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...さうして私のことを口さがもなき身の程知らぬ嘘吐(うそつ)きだと苦々しく思はれるに違ひありません...
牧野信一 「青白き公園」
...身の程知らぬ放言...
森鴎外 「舞姫」
...身の程を知らぬ女と...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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