...汝(うぬ)が身の程を明(あかる)く見るよう...
泉鏡花 「歌行燈」
...私は、けさの簡単なお葉書のお言葉に依(よ)って、私の身の程を、はっきり知らされたのです...
太宰治 「風の便り」
...身の程を知らなければならぬ...
太宰治 「花吹雪」
...「悲哀(トリステサ)! この身の程知らずを噛んでおしまい!」と烈しく犬を嗾(けしか)けられて……それがガルボの大怪我をした原因だというに至っては...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...身の程を知らな過ぎる...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...この愚かな身の程をわきまえぬ一篇の偶感録もこのくらいにして差控えるべきであろう...
寺田寅彦 「徒然草の鑑賞」
...贅沢というよりはむしろ身の程を知らぬ軽薄さだ……...
豊島与志雄 「田園の幻」
...身の程知らぬ猿どもだと思ってムキになりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...(身の程知らずにも)永遠と對比して考へるために...
中島敦 「かめれおん日記」
...身の程(ほど)知らずの悟浄よ...
中島敦 「悟浄出世」
...「下の階段にいながら上段にいる者を哂(わら)おうとする身の程知らず」としているに違いない...
中島敦 「狼疾記」
...身の程も知らずにあんまりうるさくお北を追ひ廻すから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...身の程知らずと云う意味でしょう...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...身の程知らずとは漸つとあとになつて氣がついたが...
堀辰雄 「夏の手紙」
...時々身の程を忘れますね...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...口先だけの遊蕩児である身の程を顧みて...
牧野信一 「渚」
...身の程知らぬ放言...
森鴎外 「舞姫」
...身の程も恐ろしかった...
吉川英治 「新書太閤記」
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