...洗い浚(ざら)い身の上ばなしを始めた...
徳田秋声 「足迹」
...三十歳の身の上なのである...
豊島与志雄 「波多野邸」
...お前達の身の上までも...
直木三十五 「南国太平記」
...一緒に死んでくれる人のない身の上を更(さら)に痛切に悲しく思つた...
永井荷風 「すみだ川」
...殊更にさびしき今の身の上...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...諸国を巡ってみてえとこう思って出て参りました身の上でございます」「そりゃ...
中里介山 「大菩薩峠」
...身の上話もないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...ひとつ国王に身の上話をしてあげなさい...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...主公の身の上危(あやう)しといい...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...思えば変る人の身の上なりける...
福田英子 「妾の半生涯」
...今のわたくしの果敢(はか)ない身の上...
堀辰雄 「ほととぎす」
...あの人の身の上にロクな事はないから...
三好十郎 「肌の匂い」
...俗人でもないような身の上で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...洋行がえりの将校次をおうて身の上ばなしせしときのことなりしが...
森鴎外 「文づかい」
...こんな下らない身の上噺(ばなし)じゃ小説にもなりますまい...
山下利三郎 「流転」
...身の上話しをよろこんで聞くとか...
山本周五郎 「七日七夜」
...居住しておりましたロ市でも屈指の成功者として衆人の尊敬を受ける身の上と相成りました...
夢野久作 「暗黒公使」
...他人(ひと)には羨(うらや)まれるような身の上でも……」とツイ自身へ反(そ)れるのを口(くち)ごもって「結構だよ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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