...何よりも心得なければならぬことはその作品の中の事件なり或は又人物なりを読者自身の身の上に移して見ること...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...其俺の身の上咄(ばな)しが聞きたいと...
内田魯庵 「犬物語」
...愛妻のイレネの身の上のことも考えているのであろう...
海野十三 「宇宙尖兵」
...自分たちが人質の身の上であってみれば...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
......
アルフレッド・テニソン 坪内逍遙訳 「シャロットの妖姫」
...おのれ自身の上に荷(にな)っている...
序 豊島与志雄 「ジャン・クリストフ」
...クリストフの身の上を知っているらしかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」おたかは其処で身の上話を初めた...
豊島与志雄 「球突場の一隅」
...それが人の身の上なら落ちかかって来てもいい...
中里介山 「大菩薩峠」
...わたしの身の上話を聞いて頂戴な...
中里介山 「大菩薩峠」
...万一そうなると自分の心残りとすることは一人の老母の身の上である...
新渡戸稲造 「自警録」
...お前の身の上話が訊きたいのだよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いろいろな身の上の人があるんですね...
林芙美子 「お父さん」
...僕の身の上に起つた事件を臆面もなしに書けと云ふのである...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...その乱行を助長した良三の身の上を引き受けて...
森鴎外 「渋江抽斎」
...破れた魂を持った女は今さら恋愛の何のと考える身の上ではなかったのでした...
柳原白蓮 「私の思い出」
...イヨイヨ押詰まった師走(しわす)の二十日頃にこの男の処へ身の上相談に行きますと...
夢野久作 「近世快人伝」
...その人の身の上話しを……悧口な美留女姫...
夢野久作 「白髪小僧」
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