...本當は私まだそれほど無駄使ひ家になれる身の上ぢやないんです...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...万一他(かれ)が身の上に...
巌谷小波 「こがね丸」
...際涯(はて)しらぬ天空にとびだしてゆく友の身の上を心配しつづけた...
海野十三 「地球盗難」
...今の不幸な紳士の身の上になるのです...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...死にに行くという若いもの供(ども)の身の上についてはさしずめ如何(いか)なる処置を取ってよいのやら全く途方に暮れてしまった...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...どのみち神尾の身の上にも何か変事があるだろうと予期しながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...人様からお恵みを受けているような身の上でございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...わたしの身の上の予言ではなくて...
中里介山 「大菩薩峠」
...白旗直八はフト左孝の身の上を嗅ぎ付けて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お夏の身の上のことを訊きましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...全然一文無しの身の上から...
浜尾四郎 「死者の権利」
...見る間にそなたの身の上であろう――「又しても...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...浪路の身の上を知らないに相違なかったが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...他に幾人(いくたり)もない身の上だったのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...もうそうした身の上には絶対になるまい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...世界一の利口者と世界一の馬鹿者との身の上に起った...
夢野久作 「白髪小僧」
...その妹の穏子の方の身の上を想像しながら...
横光利一 「旅愁」
...さてはそういう大望を抱かれているお身の上であったか……...
吉川英治 「剣難女難」
便利!手書き漢字入力検索