...修理にはささぬかと思うような身の上じゃ...
芥川龍之介 「忠義」
...この短からぬ時間は私の身の上にも私相当の変化をひき起こしていた...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...もともとあの役人の身の上も...
太宰治 「家庭の幸福」
...しいんと地獄へ落ちてゆく身の上になってしまったのだ...
太宰治 「創生記」
...自分の平凡な身の上が不満であった...
太宰治 「六月十九日」
...わたしどもの方(ほう)のあるお得意さまの身の上話をあなたにお話申し上げることにいたしましょう...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...兄弟たちに自分の身の上を明かし...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...世間の噂もはなしなり己(おのれ)が身の上愚痴も不平もはなしなり...
永井荷風 「小説作法」
...身の上判断を頼みに来る人に向ってあそばす易経のお諭(さと)しとは...
中里介山 「大菩薩峠」
...西洋の鳶口や掛矢は先生何と翻訳して善いのか習った事が無いんだから弱(よ)わらあね」「もっともだ」と主人は教師の身の上に引き較(くら)べて同情を表する...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
......
樋口一葉 「さをのしづく」
...我身の上にも知れまするとて物思はしき風情...
樋口一葉 「にごりえ」
...膝ぐみで酒が飲める身の上になれたのだからなあ――江戸中切ッて...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...気の毒な身の上と...
水上滝太郎 「九月一日」
...私は誰かひとさまのお身の上が語られるのを聞きましても...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...明日(あす)の滞留を許さない身の上だから出来る事なら是非(ぜひ)今日(けふ)観て行(ゆ)きたいと云ふ様な事を可成(かなり)※心に主張した...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...孔明は留守にあっても絶えず予の身の上を案じているらしい...
吉川英治 「三国志」
...はッと心をおくお身の上...
吉川英治 「神州天馬侠」
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