...看護婦が噴霧器(ふんむき)を持って来て倉地の身のまわりに消毒薬を振りかけた...
有島武郎 「或る女」
...あなたのお身のまわりにかくれておりますわるいこと...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「小夜啼鳥」
...和尚は身のまわりに何一つ物らしい物を蓄えないで...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...アパートへ来て俺の身のまわりの世話を焼いた...
高見順 「いやな感じ」
...身のまわりのもの一切をそれにしまい込んでも...
太宰治 「パンドラの匣」
...うっかりしているとネクタイなど忘れて飛び出すので身のまわりの世話も手がぬかれず...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...僕は何か身のまわりに足りない物があるような気がして...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...Kが次第に自分の身のまわりに集めた一群の援助者のうちでも...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...二人分の簡単な身のまわりの物だけ詰めこんできた例のラケット入れは相当重くなったが...
堀辰雄 「晩夏」
...食事はもちろん身のまわりの細かいことまで...
山本周五郎 「落ち梅記」
...靱負の身のまわりや牧二郎の世話ぶりには欠けたところがなかった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...身のまわりで枯草が揺れ...
山本周五郎 「花も刀も」
...身のまわりを一切預けて幕開きまでは座敷で一服...
山本笑月 「明治世相百話」
...ワナワナと戦(おのの)きながら身のまわりを見まわしますと...
夢野久作 「白髪小僧」
...一郎の身のまわりは...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...劉備の身のまわりを改まった眸(ひとみ)でじっと見つめた...
吉川英治 「三国志」
...身のまわりから薬の世話まで...
吉川英治 「新書太閤記」
...主君光秀の身のまわりの世話までやいていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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