...娘の時の樣な羞恥と身だしなみ――寧(むし)ろ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...お嫂さんは私と違って身だしなみがよくてお上品なので...
太宰治 「雪の夜の話」
...老人の方では眼にも入れたいほど可愛がって、遊芸の事、割烹(かっぽう)の事、身だしなみの事、何から何まで研(みが)きをかけて、自分が死んだら何処へなりと立派な所へ縁づけられるように丹精をこめているのだけれど、そう云う時代おくれの躾(しつけ)が若い身空の女に取ってどれほどの役に立つであろう...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...年を取っても身だしなみを忘れぬ伯母の容態などが...
徳田秋声 「あらくれ」
...それにふさわしいだけの身だしなみがあるべき筈だ...
豊島与志雄 「塩花」
...身だしなみも几帳面だったが...
豊島与志雄 「南さんの恋人」
...身だしなみを崩さないお芳...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それとも身だしなみが良過ぎて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さすがに良い身だしなみで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お倉は老ても身だしなみのよい女であって...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...ところで男は身だしなみがよく...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...外出できるよう身だしなみを整えていると...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...身だしなみの好い洋服を着て...
牧野信一 「蝉」
...紅白粉での身だしなみも決して決して忘れない...
正岡容 「寄席」
...それは元より恋するものの身だしなみとしてではなく...
松永延造 「アリア人の孤独」
...庭は日本の身だしなみであり...
室生犀星 「日本の庭」
...身だしなみに何かと心をくだいたことはその一つの証拠であって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...さらに一歩を進めては娘たちの身だしなみの上まで...
柳田国男 「雪国の春」
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