...身じろぎすると、ごつごつとした圧迫感があった...
梅崎春生 「狂い凧」
...身じろぎもせずに...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...またちょっと身じろぎした...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...ほんの少しの身じろぎにも...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...ずっと身じろぎもしないで...
長谷川時雨 「九条武子」
...誰ひとり身じろぎもしなかった...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...「起きてゐて?」彼女は身じろぎして...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...身じろぎもせずに...
堀辰雄 「詩集「窓」」
...昔、その傍らにいつも坐つて、一人の婦人が、俯向いたまま、身じろぎもせず、物靜かな様子で、縫ひ物をしつづけてゐた窓...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「窓」
...誰も身じろぎも見せなかった...
本庄陸男 「石狩川」
...一たまりもなく頭もろとも夜具に丸められて身じろぎも出来なかつたが...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...あっちこっちの監房で身じろぎや...
宮本百合子 「刻々」
...誰か一人が身じろぎをしたらしく稲が一個所だけ少し動く)……どうだ知っては居らんか?……(返事なし)着流 この辺一帯で...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...眠り入ることはなくて身じろぎしながら寝ていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...静かにすべき隙見(すきみ)に激情のままの身じろぎの音もたててしまうかもしれぬと気づいて立ち退(の)いた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...絶えず身じろぎをし...
山本周五郎 「契りきぬ」
...しばし身じろぎもしない風……...
吉川英治 「私本太平記」
...「いつ来るか?」と、敵の夜襲に備えて、夕方、兵糧(ひょうろう)をつかった後は、身じろぎもせず、弓をにぎり、太刀をつかみ、一刻一刻、息をこらして、更けゆく富士川の水を睨んでいるのだった...
吉川英治 「源頼朝」
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