...今夜は格別身じまいに注意を払っているらしい...
芥川龍之介 「葱」
...簡単に身じまいをしてまた家を出た...
有島武郎 「或る女」
...朝から念入りの身じまいをして...
江戸川乱歩 「お勢登場」
...俺は身じまいをしながら...
高見順 「いやな感じ」
...朝あさ早く起きては身じまいをして...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「珊瑚」
...身じまいを整えて上って来た...
谷崎潤一郎 「刺青」
...起き上り、身じまいをし、昼食のことを考え、昼食をこしらえ、昼食を食べ、夜食のことを考え、少し室を片付け……そんなことばかりでも、もう昼は暮れてしまった……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ちょっと身じまいをして...
中里介山 「大菩薩峠」
...何やら相当の身じまいにうきみをやつしているものだろうか...
中里介山 「大菩薩峠」
...身じまいをしていたはずのイヤなおばさんのお化けが...
中里介山 「大菩薩峠」
...きちんと身じまい薄化粧にまで及んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...五待つ身につらき夜半(よは)の置炬燵(おきごたつ)、それは恋ぞかし、吹風(ふくかぜ)すずしき夏の夕ぐれ、ひるの暑さを風呂に流して、身じまいの姿見、母親が手づからそそけ髪つくろひて、我が子ながら美くしきを立ちて見、居て見、首筋が薄かつたと猶(なほ)ぞいひける、単衣(ひとへ)は水色(みづいろ)友仙(ゆふぜん)の涼しげに、白茶(しらちや)金(きん)らんの丸帯少し幅の狭いを結ばせて、庭石に下駄直すまで時は移りぬ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...あわてて飛び起きて身じまいをすると...
久生十蘭 「キャラコさん」
...夫人(おく)さま」ママは大いそぎで身じまいをすると...
久生十蘭 「だいこん」
...外国風に身じまいをした運用士官がはいって来た...
本庄陸男 「石狩川」
...小ざっぱりと身じまいをして薄く白粉さえ付けたお久美さんは喜びと恐怖の混じった表情を面に浮べて立ったり座ったり落付きなく動いて居た...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...それから身じまいして...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...身じまいや御飯の支度をすまして学校に行こうとしますと...
夢野久作 「キキリツツリ」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??