...或声 誰も情事には躓き易い...
芥川龍之介 「闇中問答」
...自分は道草を喰ひながら、どう/\りをしながら、迷ひながら、躓きながら、どうにかして此處まで歩いて來た...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...空想の善や美しき意圖が幾度かその實行に於いて躓きながら...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...ふとしもものに躓きて...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...躓きがちに行きすぎて...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...幾度も石に躓き餘りに夜は大きく...
千家元麿 「自分は見た」
...かへつて悲慘な躓きをするでせう...
太宰治 「私信」
...時々尖つた石に躓きかけるのを堪らない心持で見た...
田山録弥 「山間の旅舎」
...躓き躓き歩いた...
豊島与志雄 「失われた半身」
...」立ち上ったが、躓きかけた...
豊島与志雄 「どぶろく幻想」
...敷居に躓きながら...
直木三十五 「南国太平記」
...躓きかげんの軽重に就いて研究してゐる動物だと伊庭は説明した...
林芙美子 「浮雲」
...そもそも躓きのもとでした...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...が、可笑しなことには、それにも拘らず、又二三歩すると、彼は躓き、そして何かの上を跳びはねるのでした...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「巴里の手紙」
...7705躓きつゝぞ来る...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...躓きながら、「ポツダム宣言全部承認...
横光利一 「夜の靴」
...突然躓きかかった痛みを胸に覚えて彼は思わず両手で骨箱を強く握った...
横光利一 「旅愁」
...さて年を老るのも易しくない事だと心のなかでもう躓き始めてゐる...
吉川英治 「折々の記」
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