...兄夏朝早く水くむと、甕を抱きて走りしが、またかへり來て、躓きぬ、甕はわれぬと歎くにぞ、碎くるもよし、陶(すゑ)ものの甕には惜しき涙ぞと、いへば、つぶらに眼をひらき、かた笑みせしは誰(た)が子ぞや...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...躓きがちに行きすぎて...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...かへつて悲慘な躓きをするでせう...
太宰治 「私信」
...僕の肋骨や足に躓きながら...
立原道造 「白紙」
...躓き易くなつて老を感じる...
種田山頭火 「其中日記」
...暗闇の椅子に躓きながら...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「マリ・デル」
...」立ち上ったが、躓きかけた...
豊島与志雄 「どぶろく幻想」
...敷居に躓きながら...
直木三十五 「南国太平記」
...躓きつぱなしと云ふ人間は...
林芙美子 「浮雲」
...まつたくその馬がゴールの眼近かにでもなつて躓きでもしたのかと思つたのに!「そいつは...
牧野信一 「競馬の日」
...無精気な蹄は躓きがちだつた...
牧野信一 「剥製」
...木の根岩角(いわかど)躓き倒れ...
正岡容 「小説 圓朝」
...それは遂にさうなる道であつたのに、迷路に近い運命の道を尋ねて、お互に紛れ合ひ、躓き、引つ返し、または道づれとなり、離れ、寄り、さうして我々は進んで行く、けれども、おのおのの道にはおのおのの行手がある、さうしてあるところまで共に手を執つて進んだ者も、遂には自分にと定められた道に別れて行かなければならない、道は別れる...
水野仙子 「道」
......
三好達治 「間花集」
...一足毎に木や石に躓きそうでなりません...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...7705躓きつゝぞ来る...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...躓きながら、「ポツダム宣言全部承認...
横光利一 「夜の靴」
...突然躓きかかった痛みを胸に覚えて彼は思わず両手で骨箱を強く握った...
横光利一 「旅愁」
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