...「老人(としより)は躓(つまづ)くと危(あぶな)うてな...
薄田泣菫 「茶話」
...絶えず藪の中で躓(つまず)いたり砂の凹穴の中へ転がり込んだりした...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...逃げるひょうしに躓(つまず)いて倒れてしまった...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...彼は幾たびか躓き倒れながら進んだ...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...開演期間二十余日の間毎晩一度ずつ躓かなければならないことを考えると俳優というものもなかなか容易ならぬ職業だと思われる...
寺田寅彦 「初冬の日記から」
...肉体的につい躓いたのだ...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...そして物に躓いて倒れて...
豊島与志雄 「白蛾」
...物に躓(つまず)いたり...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...悲惨な躓(つまづ)きの最初のものはこの小事件であったのである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...たうとう最後の二人で躓(つまづ)いてしまつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ハタと躓(つまず)きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あつしが躓(つまづ)いて倒れるところを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...やよ哥薩克よ、居眠るな、山路はいとも危険なり!……さはいへなべて哥薩克の、駒は道をば心得て、足を躓づき、踏み外す、憂へは更になかりけり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...草に躓くのかな? 息苦しさうに...
牧野信一 「駆ける朝」
...先の物体に蹴躓づくまいとあせつて...
牧野信一 「剥製」
...何か小石のようなものに躓(つま)ずいたような気がすると...
室生犀星 「天狗」
...己はちょっと躓(つまず)いて...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...さて年を老るのも易しくない事だと心のなかでもう躓き始めてゐる...
吉川英治 「折々の記」
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