...石に躓(つまづ)く...
石川啄木 「菊池君」
...長火鉢に躓(つまづ)いたも知らぬ...
石川啄木 「病院の窓」
...虚誕も少(ちつ)とだと躓くが此位甲羅(かふら)を経(へ)ると世渡りが出来ると見える子...
内田魯庵 「犬物語」
...「あッ!」忽ち何かに躓いて前へのめった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「黒猫十三」
...兄夏朝早く水くむと、甕を抱きて走りしが、またかへり來て、躓きぬ、甕はわれぬと歎くにぞ、碎くるもよし、陶(すゑ)ものの甕には惜しき涙ぞと、いへば、つぶらに眼をひらき、かた笑みせしは誰(た)が子ぞや...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...絶えず藪の中で躓(つまず)いたり砂の凹穴の中へ転がり込んだりした...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...下駄を穿(は)く拍子にちょっと躓(つまず)いたと思ったら足を挫いておりまして...
橘外男 「蒲団」
...又随分多くさうした若い鍛練せざる心の躓(つまづ)いたり...
田山録弥 「エンジンの響」
...馳出(かけだ)す者(もの)は蹉躓(けつまづ)くわい...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...外に立っていた玉子は何やら物に躓(つまず)きながら潜門の外まで逃げ出した...
永井荷風 「ひかげの花」
...躓(つまず)かせた路端の石ころだった...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...「躓く人間は箒いて捨てるほどありますからね...
林芙美子 「浮雲」
...草に躓くのかな? 息苦しさうに...
牧野信一 「駆ける朝」
...昔の警官はサーベルをがちゃがちゃさせて躓いてびっくりしていたが...
宮本百合子 「浦和充子の事件に関して」
...なにかに躓(つまず)いて...
山本周五郎 「風流太平記」
...ほんの僅かに躓いただけであるが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...躓(つまず)いたりした...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...何かにごつんと躓(つまず)いたものだった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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