...ヒラリと銀色の鰭(うろこ)が波間に躍つた...
石川啄木 「鳥影」
...自分は既に自分の現在の本體を活躍させ得たといふ樣な痛みをおぼえる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...『狼(ウルフ)』の奴だ!」帆村が躍りあがって叫んだ...
海野十三 「空襲葬送曲」
...女は躍りかかるようにして...
大阪圭吉 「動かぬ鯨群」
...船の激浪を躍り進むを押し止めよ』...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...平原の廣きを遠くかなたより馬は躍りて驅け來る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...何よりも心躍るのは...
豊島与志雄 「霧の中」
...それはある物もしくはある人にたいする愛情の跳躍だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...危(あぶな)い場合に平衡を立て直して船を新たに躍進せしむる櫂(かい)の一撃であるところの...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...舷側の欄干の間から身を躍らす...
豊島与志雄 「どぶろく幻想」
...レアリズムの山頂を飛躍して...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...またしてもガタゴトと跳ねたり躍ったりしはじめた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...「これは彼奴(あいつ)だ! お父さんだ!」そして短刀を閃めかしながら客に躍りかかつて行つた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...躍場が二つもある高い階段を軽くあがつて...
平出修 「瘢痕」
...支那にも『本草』にその物を搏(う)つや三(み)たび躍(おど)って中(あた)らずんばすなわちこれを捨つと出(い)づ...
南方熊楠 「十二支考」
...古代ペルシアの物語に飛躍して取材された...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第二巻)」
...見るやいな、木戸の将士は、「殿だッ、殿だッ」「御無事だったぞうッ――」伝えあい伝え合い、われを忘れて、躍りあがった...
吉川英治 「新書太閤記」
...(しめた!)という気持が弁円の胸をいっぱいに躍らせていた...
吉川英治 「親鸞」
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