...締め殺してしまえとおっしゃいました」召使の男は躊躇した...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...伯爵がいかに躊躇逡巡したか――最後の瞬間まで彼は躊躇していた――この事実は抹殺して...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...何の躊躇もなく藤蔓にすがつて向う側に渡つて行きます...
太宰治 「お伽草紙」
...私は躊躇(ちゅうちょ)せずに窓をあけた...
太宰治 「春の盗賊」
...いまや彼の頭はそれに躊躇(ちゅうちょ)していた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そのために躊躇すべくもないので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...一切を打明けることを躊躇(ちゅうちょ)いたしましたのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...少(すこ)し丸(まる)みがかつた頬(ほゝ)に絶(たえ)ず微笑(びせう)を含(ふく)んで勘次(かんじ)のいふことを聞(き)いて居(ゐ)たおつたは何(なに)か更(さら)にいはうとして一寸(ちよつと)躊躇(ちうちよ)しつゝある容子(ようす)が見(み)えた...
長塚節 「土」
...彼(かれ)は火(ひ)の恐(おそ)ろしい熱度(ねつど)を感(かん)じて少時(しばし)躊躇(ちうちよ)して立(た)つた...
長塚節 「土」
...あなたも手を出して御あたりなさいな」自分はなぜか躊躇(ちゅうちょ)して手を出しかねた...
夏目漱石 「行人」
...ドンコ釣りを躊躇させる一時期がある...
火野葦平 「ゲテ魚好き」
...しばらく答えるのを躊躇(ちゅうちょ)していたが...
平林初之輔 「誰が何故彼を殺したか」
...いつまでもいつまでも躊躇(ためら)っているように見えた...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...だから躊躇したし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...と断言するに一瞬も躊躇しないのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...今日(けふ)まで躊躇(ぐづ/″\)してゐたのであつた...
三島霜川 「平民の娘」
...曲角の壁際に躊躇(ちゅうちょ)している爺いさんの背後(うしろ)に...
森鴎外 「雁」
...何の躊躇(ちゅうちょ)もなく彼女の枕許にひざまずいて...
夢野久作 「冗談に殺す」
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