...女や子供は海に入ることを躊躇していた...
石川欣一 「比島投降記」
...愛国の赤子たるに躊躇する者に無御座候(ござなくさうらふ)...
石川啄木 「渋民村より」
...答えることをちょっと躊躇(ちゅうちょ)しないわけに行かなかったが...
海野十三 「地球要塞」
...「まさか乗合自動車に乗らなかった訳ではありますまいね」国枝氏は相手の躊躇(ちゅうちょ)をあやしんで...
江戸川乱歩 「鬼」
...買うのを躊躇する人にもしも船乗(ふなのり)調子の船乗物語や...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...それから一寸躊躇した...
豊島与志雄 「白血球」
...躊躇(ちゅうちょ)することなく...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...荷馬に乗るは初てなので躊躇したが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...何だか闇い深い穴へでもはひるやうな気がして恐怖心が私を躊躇させた...
長塚節 「隣室の客」
...兄のモーナは妹の結婚にいくらかの躊躇(ちゅうちょ)を感じた...
中村地平 「霧の蕃社」
...今今こそ必要なれ、今、我らが敵は奸佞なる守旧派に非ずして、遅疑と逡巡と、実に躊躇となり、遷延こそ最も怖るべき敵なれ、我らの為すべきは今、すぐ、今よりなり...
西村陽吉 「遥かなる憧憬」
...主人(あるじ)の女はしばらく躊躇(ためら)いましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まるで長い躊躇(ちゅうちょ)の後の止(や)むを得ない結果のように...
原民喜 「冬日記」
...やや躊躇(ちゅうちょ)して...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...それでも忙しい中を躊躇せず行ってもよいと言ってくれたのは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...六歩駆け込んでから思い返して引返して今度は左手の道へ駆け出そうとして躊躇し...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...物珍らしい心から出るのを少し躊躇(ちゅうちょ)していると,娘が貌をふり上げて清(すず)しい目で自分を見た...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...隼は躊(ためら)うように...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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