...管の前に躄車を据えて...
江戸川乱歩 「悪霊」
...さい前の躄乞食の証言を裏書きする聞込みを掴んで来た外には...
江戸川乱歩 「悪霊」
...躄(あしなえ)の妻を車に花に曳(ひ)く五月二日 キユーガーデン吟行...
高浜虚子 「五百五十句」
...夫婦して小さな躄車(いざりぐるま)のようなものに病人らしい老母を載せて引いて行く...
寺田寅彦 「震災日記より」
...石段の上の平地へ醜い姿を現す一人の天刑病(てんけいびょう)らしい躄(いざり)の乞食が目についたりした...
徳田秋声 「あらくれ」
...それ跛躄者(はへきしゃ)の行走者を見...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...躄(いざり)なる彼は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...醜怪(しうくわい)な躄の乞食老爺でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次は躄(ゐざり)の乞食の横に立つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そればかり氣にして居たさうで――」「あの躄(ゐざり)の小屋へ行つて見よう」平次は引返しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...躄(ゐざり)の――いや躄でも何んでもない乞食の助力で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...躄(ゐざり)の眞似(まね)までして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あんな變つた躄は誰の眼にもつく名物見たいなものだから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まるで躄(いざり)のようにこの椅子車に乗ったまま...
牧逸馬 「ヤトラカン・サミ博士の椅子」
...その中でも此頃あまり無くなつたのは躄です...
三田村鳶魚 「物貰ひの話」
...猩々なども身を斜めにして躄(いざ)り歩く...
南方熊楠 「十二支考」
...躄(あしなへ)になりかかつたのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...躄(いざり)の乞食が駈け出した位にしか感じない程度の新発見に過ぎないのだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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