...この手紙の初めに書いた躄乞食のことだ...
江戸川乱歩 「悪霊」
...やっぱり躄車の中にじっとしていたのだ...
江戸川乱歩 「悪霊」
...躄車を動かしてコンクリート管の蔭へ入っていたか...
江戸川乱歩 「悪霊」
...受信者岩井君の筆蹟であろう)この躄乞食を証人としてでなく犯人として考えることは出来ないのか...
江戸川乱歩 「悪霊」
...「躄車に乗っていたのでしょう...
江戸川乱歩 「悪霊」
...躄車……ねえ、これ躄車の形じゃないこと...
江戸川乱歩 「悪霊」
...この符号は躄車やなんかじゃないのですわね」奥さんはあきらめ切れない様な顔であった...
江戸川乱歩 「悪霊」
...躄が這うようにして...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...躄(ゐざり)を立たせたり...
薄田泣菫 「茶話」
...女はその中をひらひらと躄音(あしおと)もさせずに歩いた...
田中貢太郎 「月光の下」
...話す彼は両足のない躄だ...
種田山頭火 「行乞記」
...夫婦して小さな躄車(いざりぐるま)のようなものに病人らしい老母を載せて引いて行く...
寺田寅彦 「震災日記より」
...久しく※躄(べつへき)の群を厭ふ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...道すがら電車通にて一人の躄悠然として竹杖にて其の乗りたる車を押行くを見る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...躄(ゐざり)の――いや躄でも何んでもない乞食の助力で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あんな變つた躄は誰の眼にもつく名物見たいなものだから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...『最前の味噌チリ喰うたか』と尋ねてみますと老人(としより)の躄(いざり)の非人が入口に這い出して来てペコペコ拝み上げました...
夢野久作 「近世快人伝」
...戴宗は思わず躄(いざ)り出るように進み出て再拝した...
吉川英治 「新・水滸伝」
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