...躄乞食は元の場所にいた...
江戸川乱歩 「悪霊」
...さい前の躄乞食の証言を裏書きする聞込みを掴んで来た外には...
江戸川乱歩 「悪霊」
...躄車説には妙に心を惹かれていた...
江戸川乱歩 「悪霊」
...躄(あしなえ)の妻を車に花に曳(ひ)く五月二日 キユーガーデン吟行...
高浜虚子 「五百五十句」
...または初花躄勝五郎の由緒の寺の境内にも...
田中英光 「箱根の山」
...話す彼は両足のない躄だ...
種田山頭火 「行乞記」
...豈(あ)にただに跛躄(はへき)の行走と...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...それが私の行くじぶんにはまだ出そろはずにちんばや躄などのなかで足のはやい奴が二三人あんぺらを敷いたりして支度をしてゐる...
中勘助 「銀の匙」
...見る影もない躄(ゐざり)の乞食老爺で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ブツ」何やら獨り言をいひながら躄(ゐざり)は裏の方へ逃げて行くのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八幡樣裏の小屋に躄(ゐざり)はまだ歸らず...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...× × ×八五郎と一緒に小豆澤小六郎を引立てて來た躄(ゐざり)の乞食は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...五年越し躄(ゐざり)の乞食になりすまして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あんな變つた躄は誰の眼にもつく名物見たいなものだから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...急に夕立でも降つて來ると躄が立つて迯出すといふやうなことはいくらもありました...
三田村鳶魚 「物貰ひの話」
...奥へ躄(いざ)りこんできた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...戴宗は思わず躄(いざ)り出るように進み出て再拝した...
吉川英治 「新・水滸伝」
...また、妙なかっこうをしている奴、木を背負って坐っている、泥棒か、躄(いざり)か、なんだろうかと不審を起して、吠えかかっているのかも分らない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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