...徒らに冷かなる扉によりてはね返される焦躁を經驗する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...寂寥や焦躁や不機嫌や――凡て内面に喰入る孤獨を男らしく自分一人で堪へ凌いで...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...石油の空缶を叩いて躁(はしや)ぎまはるのもあつた...
薄田泣菫 「茶話」
...咲子は躁(はしや)ぎ立つて...
徳田秋声 「チビの魂」
...華(はなや)かな躁宴の光景が...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...想像の刺戟(しげき)にすら焦躁立(いらだ)ちたがっていた僕の頭を静めてくれたのだろうと思う...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...妻の焦躁(しょうそう)は無言の時...
原民喜 「冬日記」
...はたして不遜軽躁に堪えざるか...
福沢諭吉 「徳育如何」
...どこか近い所にある精神病院を脱け出した躁狂患者だらうか...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...夕霧が煩悶(はんもん)と焦躁(しょうそう)で夢中になっている間...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...焦躁であつたロォヌ河が...
吉江喬松 「山岳美觀」
...しかも躁(さわ)がず迫(せま)らずじっくりと玄蕃の姿をみつめてこう云った...
吉川英治 「剣難女難」
...また焦躁と剛胆とが...
吉川英治 「私本太平記」
...焦躁(しょうそう)を駆らしめる...
吉川英治 「新書太閤記」
...あの躁(さわ)がしさは...
吉川英治 「新書太閤記」
...興にうかれて沖へ遠く歩み出して行ったような――愛するが故の怒りが――堪らない不安になって賛五郎の胸を躁(さわ)がせた...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...議論や焦躁(しょうそう)に暮れていた在府組の意気を...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...――躁(さわ)がずに...
吉川英治 「柳生月影抄」
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