...ただ名状し難(がた)い焦躁と悲哀とはどう片づけようもなかった...
有島武郎 「或る女」
...焦躁(しょうそう)の色蔽(おお)うべくもなく...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...焦躁(しょうそう)を消す為に...
太宰治 「東京八景」
...あたかもかっかと燃えている炉火の軽躁さとうつろいやすさとに自分の荘重さと寿命の永さとを競(きそ)わせるかのように...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...そうして相手もなく一人焦躁つく事のはなはだしい苦痛をいたずらに胸の中(うち)に描いて見た...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...早くと重ねたあたり全く居ても起つてゐられない焦躁(せうさう)に驅られて居る樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...狂躁いたすようでは...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...唯顏を見て心を躁(さわ)がせてゐたばかりで無い...
三島霜川 「解剖室」
...夕霧が煩悶(はんもん)と焦躁(しょうそう)で夢中になっている間...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...鼓躁(こそう)、喊声(かんせい)、相当手ごたえのありそうな一軍だ...
吉川英治 「三国志」
...悍馬(かんば)が前脚で土を掻くような焦躁(しょうそう)をどうしようもなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...焦躁(しょうそう)が濃くなっていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...「自分から焦躁(あせ)りをみせてはならん...
吉川英治 「新書太閤記」
...一刻も晏如(あんじょ)としてはいられない寂しさと焦躁(しょうそう)にかられていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...遠いものに対する焦躁より遙かに苦しい焦(いら)だたしさであった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...紋太夫のひと知れぬ焦躁といったらない...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...「躁(さわ)ぐな」武蔵は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...葉を摘(つ)み枝を尋ねる愚かな焦躁(しょうそう)に責められ惑わされてくるのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
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