...ただ一蹴りに蹴倒(けたお)された...
芥川龍之介 「藪の中」
...靴の先でウ※ルターの肩先を蹴りのめして通りました...
鈴木三重吉 「勇士ウ※[#小書き片仮名ヲ]ルター(実話)」
...叩戸(ノック)といっしょにドアを蹴り開けて...
林不忘 「安重根」
...甲板を下駄で蹴りながら...
寺田寅彦 「高知がえり」
...潮を蹴りて走る船斯くて海路の旅果(はた)す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...正(まさ)にこれ百万の妖鯨(ようげい)濤(なみ)を蹴りて飛ぶ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...大声に「ぽんと蹴りゃ...
直木三十五 「南国太平記」
...これを以て敵を挾んで睾丸を蹴り...
長塚節 「撃劍興行」
...そのお皿を庭の方へ蹴り棄てた...
中原中也 「良子」
...まるで主人に蹴りを食らった犬のように立ち去った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...主人もまた平人の身をもって私に賊の罪を裁決し足をもってその面を蹴りたる罪により笞うたるること一百なるべし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...五本の足でハーキュリーズを蹴りました! しかしハーキュリーズは...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...足許(あしもと)の砂を蹴りつけながら云った...
本庄陸男 「石狩川」
...扉口の横木を無茶苦茶に蹴り破らうとするのであつた...
牧野信一 「剥製」
...蹴り飛し合つたり...
牧野信一 「円卓子での話」
...靴の先で砂利を蹴りながら中庭を来かかると...
「海流」
...立鏡を足で蹴り上げた...
室生犀星 「お小姓児太郎」
...蹴り合い、踏み合う彼らの足尖(あしさき)から、砂が跳ね上った...
横光利一 「日輪」
便利!手書き漢字入力検索