...かくのごとく露宿している被害民の枕頭を蹴散らすに至っては...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...こうしてどこまでも捜し出して蹴ってゆく...
谷譲次 「踊る地平線」
...手で畳を殴り足で障子を蹴りつけするのだつた...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...厄介千万な代物(しろもの)!ぜひなく兵馬は、足もとで、そのゆもじを蹴飛ばし、蹴飛ばして、高札場の後ろまで蹴飛ばしてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...蹴込(けこ)みから飛び降りたところを見ると...
夏目漱石 「三四郎」
...馬に前足で地面を蹴らせると...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...下顎がまるで癇癪でも起したように絶えず上顎を蹴りつける...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...それでも小さな波を蹴立てながら私のゐる方へ進んでくるのをぼんやりと目に入れてゐるうちに...
堀辰雄 「水のほとり」
...誰か――」戸を蹴るようにして彼の妻女が駈け込んで来たのである...
本庄陸男 「石狩川」
...往來の石つころを蹴飛ばした勢ひで...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...坊さんを足蹴にした上に踏んづけただけであった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...おみやの蹴放(けはな)されるのを見て...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...一方の仕切り竹をミリミリッと蹴破って群集注視の中へ躍り込んだ者があった...
吉川英治 「剣難女難」
...かえって曹操に一蹴されて不成功に終ったのを恥じて...
吉川英治 「三国志」
...信長が足蹴(あしげ)にして罵(ののし)ったというのも嘘である...
吉川英治 「新書太閤記」
...「しまった!」一方の扉を蹴って...
吉川英治 「新・水滸伝」
...書道も茶も放鷹(ほうよう)も蹴鞠(しゅうきく)も彫刻も...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...一気に垣を蹴やぶって入り込もうとしたが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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