...蹲(うづくま)つたまま泣いてゐる...
芥川龍之介 「かちかち山」
...遠いうす暗がりの中に蹲つて居りますので...
芥川龍之介 「地獄変」
...辛そうに路に蹲みこんでしまう...
田中英光 「箱根の山」
...欄干に靠(もた)れて蹲踞(うずく)まっていた幸子は...
谷崎潤一郎 「細雪」
...岩鼻に蹲居(しゃが)んで爽(さわ)やかな微風に頸元(くびもと)を吹かれながら...
徳田秋声 「仮装人物」
...蹲(うず)くまっていた犬が吠え出した...
戸田豊子 「歩む」
...井戸端で盥を前にして蹲踞(しやが)む時...
永井壮吉 「人妻」
...崩し梯子と尻を卸(おろ)して蹲(うずくま)っていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...然しかうして今私は峠の途中に蹲んでゐて...
中原中也 「深夜の峠にて」
...背中を山のごとく高くして蹲踞(うずく)まっている訳になっていた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...川に面して黒い蹲踞(うずくま)った男の姿があった...
長谷川伸 「幽霊を見る人を見る」
...ふらふらの青い顔で蹲(うずくま)った...
原民喜 「鎮魂歌」
...水際に蹲っていた一人の兵士が...
原民喜 「夏の花」
...僕のすぐ側にやつて来て蹲つた男は...
原民喜 「火の子供」
...人々磴(いしだん)の上に蹲(うずくま)る...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...肘掛け椅子の上へ蹲踞らせた...
堀口九萬一 「フランソア・コッペ訪問記」
...小さく叫んで男にもおなじやうに蹲踞(しやが)めと急きこんで言つた...
室生犀星 「はるあはれ」
...彼女は舳先(へさき)の方に蹲(かが)んだまま...
蘭郁二郎 「植物人間」
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