...洞穴の奥に蹲(うずくま)って...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...誰か蹲(うずくま)っているものがあって...
芥川龍之介 「妖婆」
...高いコンクリートの塀の上に、蹲って、じっとこちらを見ている怪物...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...ゴリラはコンクリート塀の根元に蹲(うずくま)って動かなくなった...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...紅い着物を着た女が路のはたに蹲(しゃが)んでおるから...
田中貢太郎 「涼亭」
...もう先程のように道端に蹲んで金鳳花の花を毟ったり橋の袂から背伸びして薄の穂を折り...
田中英光 「箱根の山」
...息をつめて腰掛に蹲っていると...
豊島与志雄 「電車停留場」
...蹲もうとすると、膝頭が、痛んで、曲らなかった...
直木三十五 「南国太平記」
...紅(あけ)に染んで一人の男が蹲(うずくま)っているではありませんか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鏡台の前に蹲踞んで...
林芙美子 「浮雲」
...象の脚元に蹲(うずく)まっている一人の男...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...蹲(しやが)んだ...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「うづしほ」
...人々磴(いしだん)の上に蹲(うずくま)る...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...終日縁端の籐椅子に蹲つて...
牧野信一 「武者窓日記」
...其間々(あひだ/\)は焚火の前に蹲(うづくま)つて...
森鴎外 「大塩平八郎」
...そして家の背後の空地の隅に蹲(うずくま)って...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「破落戸の昇天」
...重盛の足もとに蹲(うずくま)ったまま...
吉川英治 「源頼朝」
...僅かに両足を置いて蹲踞(しゃが)むだけの石が二つ三つ置いてある...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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