...而して覇権一度、相門を去るや、平氏が空前の成功は、平家幾十の袴子をして、富の快楽に沈酔せしむると同時に、又藤原氏六百年の太平の齎せる、門閥の流弊をも、蹈襲せしめたり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...後日春琴が琴曲指南の看板を掲(かか)げ弟子を取るようになってから稽古振(けいこぶ)りの峻烈(しゅんれつ)をもって鳴らしたのもやはり先師の方法を蹈襲(とうしゅう)したのであり由来する所がある訳なのだが...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...自分が初めて師事したのは 1893年であつたが キール大學よりベルリン大學に移つてから間もない時分であつたから專らキルヒホツフの講義を蹈襲していた...
長岡半太郎 「プランク先生の憶い出」
...今その趣向そのままを蹈襲(とうしゅう)したのである...
夏目漱石 「倫敦塔」
...並ニ近世諸大家ト雖ドモ皆蹈襲摸傚ノ跡ナシト謂フベカラズ...
西周 「學問ハ淵源ヲ深クスルニ在ルノ論」
...皆蹈襲摸傚ヲ事トシ...
西周 「學問ハ淵源ヲ深クスルニ在ルノ論」
...唯摸傚蹈襲スルダモ日モ足ラザル所アレバ...
西周 「學問ハ淵源ヲ深クスルニ在ルノ論」
...又徂徠ノ如キ文章コソ王李ヲ蹈襲シタレ...
西周 「學問ハ淵源ヲ深クスルニ在ルノ論」
...ビリャロボスの航路を蹈襲し...
和辻哲郎 「鎖国」
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