...或は蹇(あしなへ)...
石川啄木 「葬列」
...或は蹇(あしなへ)...
石川啄木 「葬列」
...厳しゅうて笛吹は眇(めかち)、女どもは片耳殺(そ)ぐか、鼻を削るか、蹇(あしなえ)、跛(びっこ)どころかの――軽うて、気絶(ひきつけ)……やがて、息を吹返さすかの...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...蹇(ゐざり)を立たせた基督だつて...
薄田泣菫 「茶話」
...蹇々(けんけん)して歩行の困難のことは筆紙にはとても尽し難い...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...命の蹇(けん)し時の乖(そむ)けるを救わず...
田中貢太郎 「令狐生冥夢録」
...『われわれ文明によって蹇(あしな)えにされた者ら』なのだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...ことさらに作ッた偃蹇恣雎(えんけんしき)...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...S港の足蹇(あしなへ)へ...
富永太郎 「遺産分配書」
...秦穆不用蹇叔百里子之謀...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...偃蹇(えんけん)として澗底(かんてい)に嘯(うそぶ)く松が枝(え)には舞い寄る路のとてもなければ...
夏目漱石 「薤露行」
...手錠を箝(は)められた囚人や其を護送する劍を光らせる巡査や、または肥馬に跨(またが)ツた聯隊長や、其の馬の尻にくツついて行く馬丁や、犬に乘つた猿や、其の犬を追立(おツた)てて行く猿(さるまはし)や、それからまた妄(やたら)と鞭(むち)で痩馬をひツぱたくがたくり馬車の馭者(ぎよしや)や、ボロ靴で泥を刎上(はねあ)げて行く一隊の兵卒や、其の兵隊を誘致して行くえらさうな士官や、犬を嗾(けし)かけながら犬の先になツて走る腕白小僧や、或は行路病者、國巡禮、乞食僧侶、或はまた癩病患者、癲疳持(てんかんもち)、狂人(きちがひ)、鼻ツかけ、眼ツパ、跛(びツこ)、蹇(ゐざり)、または藝者や素敵な美人や家鴨(あひる)……引ツ括(くる)めていふと、其等の種々の人や動物や出來事が、チラリ、ホラリと眼に映ツてそして消えた...
三島霜川 「解剖室」
...事は未だ蹇(あしなへ)にならぬ前にあるから...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...蘭軒は蹇(あしなえ)であったので...
森鴎外 「渋江抽斎」
...陰謀の首魁蹇碩(けんせき)を血まつりにあげん」と...
吉川英治 「三国志」
...蹇碩はふるえ上がって...
吉川英治 「三国志」
...俺を殺そうと謀った蹇碩の奴さえ誅戮(ちゅうりく)すればいいのだ」内宮を出ると...
吉川英治 「三国志」
...時めく十常侍の蹇碩(けんせき)の身寄りの者でも...
吉川英治 「三国志」
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