...女子は裳裾(もすそ)を蹇(かゝ)ぐ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...蹇丐羅馬なる母上の住み給ひし家に歸りし後...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...厳しゅうて笛吹は眇(めかち)、女どもは片耳殺(そ)ぐか、鼻を削るか、蹇(あしなえ)、跛(びっこ)どころかの――軽うて、気絶(ひきつけ)……やがて、息を吹返さすかの...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...千年の老幹偃蹇して...
大町桂月 「房州の一夏」
...命の蹇(けん)し時の乖(そむ)けるを救わず...
田中貢太郎 「令狐生冥夢録」
...見晴らしのいゝ路傍に蹇車を見出した事だつた...
種田山頭火 「行乞記」
...縞(しま)セルの単衣(ひとえ)の裾(すそ)を蹇(かか)げて上がって行くと...
徳田秋声 「仮装人物」
...偃蹇(えんけん)として澗底(かんてい)に嘯(うそぶ)く松が枝(え)には舞い寄る路のとてもなければ...
夏目漱石 「薤露行」
...箱根霊験蹇仇討(れいげんいざりのあだうち)...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...身は矯々として游竜の如し……」D「……蹇として独り立ちて西また東す...
牧野信一 「新興芸術派に就いての雑談」
...――(その一節……)……蹇としてひとり立ちて西また東すあゝ遇ふべくして従ふべからずたちまち飄然として長く往き冷々たる軽風にのる――――と...
牧野信一 「バラルダ物語」
...且蹇(あしなへ)である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...蹇(あしなへ)となつてからも既に十七年を経てゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...蘭軒は蹇(あしなえ)であったので...
森鴎外 「渋江抽斎」
...十常侍の蹇碩(けんせき)らが...
吉川英治 「三国志」
...陰謀の首魁蹇碩(けんせき)を血まつりにあげん」と...
吉川英治 「三国志」
...蹇碩はふるえ上がって...
吉川英治 「三国志」
...「蹇碩は、すでに誅罰した...
吉川英治 「三国志」
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