...女子は裳裾(もすそ)を蹇(かゝ)ぐ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...蹇々(けんけん)して歩行の困難のことは筆紙にはとても尽し難い...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...ことさらに作ッた偃蹇恣雎(えんけんしき)...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...其脚蹇(なへ)ぎ其おもて皺み其眼(まみ)斜視にして...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...脚蹇ぎ云々は懺悔者の態度を表す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...S港の足蹇(あしなへ)へ...
富永太郎 「遺産分配書」
...偃蹇(えんけん)として澗底(かんてい)に嘯(うそぶ)く松が枝(え)には舞い寄る路のとてもなければ...
夏目漱石 「薤露行」
...この「狭衣」の曲のほかには「閔子蹇(びんしけん)」というのを作ったが...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...――(その一節……)……蹇としてひとり立ちて西また東すあゝ遇ふべくして従ふべからずたちまち飄然として長く往き冷々たる軽風にのる――――と...
牧野信一 「バラルダ物語」
...手錠を箝(は)められた囚人や其を護送する劍を光らせる巡査や、または肥馬に跨(またが)ツた聯隊長や、其の馬の尻にくツついて行く馬丁や、犬に乘つた猿や、其の犬を追立(おツた)てて行く猿(さるまはし)や、それからまた妄(やたら)と鞭(むち)で痩馬をひツぱたくがたくり馬車の馭者(ぎよしや)や、ボロ靴で泥を刎上(はねあ)げて行く一隊の兵卒や、其の兵隊を誘致して行くえらさうな士官や、犬を嗾(けし)かけながら犬の先になツて走る腕白小僧や、或は行路病者、國巡禮、乞食僧侶、或はまた癩病患者、癲疳持(てんかんもち)、狂人(きちがひ)、鼻ツかけ、眼ツパ、跛(びツこ)、蹇(ゐざり)、または藝者や素敵な美人や家鴨(あひる)……引ツ括(くる)めていふと、其等の種々の人や動物や出來事が、チラリ、ホラリと眼に映ツてそして消えた...
三島霜川 「解剖室」
...ベは尻餅どっしりさて蹇(あしなえ)となったとも盲となったともいう...
南方熊楠 「十二支考」
...且蹇(あしなへ)である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...十常侍(じょうじ)の蹇碩(けんせき)などが...
吉川英治 「三国志」
...陰謀の首魁蹇碩(けんせき)を血まつりにあげん」と...
吉川英治 「三国志」
...蹇碩はふるえ上がって...
吉川英治 「三国志」
...自分を殺そうと謀った蹇碩(けんせき)も殺されたと聞いたので...
吉川英治 「三国志」
...俺を殺そうと謀った蹇碩の奴さえ誅戮(ちゅうりく)すればいいのだ」内宮を出ると...
吉川英治 「三国志」
...「蹇碩は、すでに誅罰した...
吉川英治 「三国志」
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