...蹄(ひづめ)に砂埃(すなほこり)を巻き揚げて来た...
芥川龍之介 「将軍」
...蹄(ひづめ)の觸るゝ處は火花を散せり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...蹄がないばかりに...
薄田泣菫 「草の親しみ」
...三代の仇(あだ)を重ねたる關東武士(くわんとうぶし)が野馬の蹄(ひづめ)に祖先(そせん)の墳墓(ふんぼ)を蹴散(けちら)させて...
高山樗牛 「瀧口入道」
......
アルフレッド・テニソン 坪内逍遙訳 「シャロットの妖姫」
...蹄の音に気がつくと...
中村地平 「南方郵信」
...もう崖下に蹄の音が響いてゐた...
牧野信一 「サロメと体操」
...娘と父親は槌をとつて馬蹄を打つた...
牧野信一 「パンアテナイア祭の夢」
...タイキの馬蹄(くつ)をあたしがつくつてやるわ...
牧野信一 「パンアテナイア祭の夢」
...東蝦夷地のシリベシ嶽は高山にして其絶頂に径り四五十町の湖水ありその湖の汀は皆泥なりその泥に羊の足跡ひしとありといふ奥地のシリベシ山を日本紀(斉明五年)に後方羊蹄(シリベシ)とかゝれたると此蝦夷の山と同名にして其文の如く羊の住めるはいと怪しと蝦夷へ往来する人語りし誠に羊蹄二字を日本紀にも万葉にもシの仮字に用ゐしは故ある事ならん...
牧野富太郎 「植物記」
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三好達治 「山果集」
...その落葉の中をうしろから激しい馬蹄(ばてい)の音が近づいて来た...
山本周五郎 「はたし状」
...すると王宮の方から馬の蹄鉄(ひづめ)の音が高く響いて来て...
夢野久作 「白髪小僧」
...何の罪も報いもない数十名の美人を狂馬の蹄鉄にかけて蹴殺させるというような極悪残忍な所業(しわざ)が...
夢野久作 「暗黒公使」
...馬の蹄(ひづめ)を埋めた...
吉川英治 「三国志」
...緩慢な馬蹄(ひづめ)の音を楽しんで戻るのだった...
吉川英治 「べんがら炬燵」
...どかどかと蹄(ひづめ)の音が聞えたので...
吉川英治 「源頼朝」
...蹄鉄屋(ていてつや)に注文して鉄で作らせたのである...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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