...平軍潰敗して南壑に走り、崖下に投じて死するもの一万八千余人、人馬相蹂み、刀戟相貫き、積屍陵をなし、戦塵天を掩ふ...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...蹂躙(じゅうりん)させます...
海野十三 「人造人間戦車の機密」
...殆んど完全に蹂躙されて了う...
戸坂潤 「科学論」
...いわゆる人権蹂躙問題としてであった...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...全ヨーロッパの軍勢に侵入され蹂躙(じゅうりん)された祖国...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...敵に蹂躙(じゅうりん)されそうにもなかった...
直木三十五 「近藤勇と科学」
...蹂躙(ふみにじ)られようとも...
中里介山 「大菩薩峠」
...雨(あめ)は蹂(ふ)み固(かた)めてある百姓(ひやくしやう)の庭(には)の土(つち)にも※菜(いぬがしら)や石龍(たがらし)の黄色(きいろ)い小粒(こつぶ)な花(はな)を持(も)たせて...
長塚節 「土」
...ポーランドは抵抗しないで蹂躙に委せる筈はない...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...自己の権利を蹂躙(じゅうりん)されるものかと怒りがこみあげてくるのであった...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...四「自分さへ良ければ他は蹂躪つても構はない」と云ふ考へは...
葉山嘉樹 「工場の窓より」
...「人権蹂躙(じんけんじゅうりん)で訴えてやろうと思うちょる...
火野葦平 「花と龍」
...死者の尊嚴を蹂躙(じふりん)して...
三島霜川 「解剖室」
...かえって乱暴者になにもかも蹂する機会を与えるよりは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...霧の中に包まれた老杉と踏(ふ)み蹂(にじ)られた羊歯(しだ)の一条の路とであった...
横光利一 「日輪」
...謙信の馬蹄に蹂躪(じゅうりん)された武田方の中枢部は...
吉川英治 「上杉謙信」
...蹂躙(じゅうりん)、また蹂躙...
吉川英治 「三国志」
...蹂躪(じゅうりん)し尽されても...
吉川英治 「宮本武蔵」
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