...会場は徹底的に蹂躙(じゅうりん)された...
日本経済新聞社 「私の履歴書」
...喰逃……二十も三十も一時に喊声をあげて頭脳(あたま)を蹂躙(ふみにじ)る...
石川啄木 「病院の窓」
...雛(ひな)の鶯(うぐいす)を蹂(ふ)み躙(にじ)ったようにも思った...
泉鏡花 「海の使者」
...これ等(ら)は日本語(にほんご)を蹂躙(じうりん)するものといふべきである...
伊東忠太 「國語尊重」
...そして国民軍の出動によつて散々に蹂(ふ)み躙(にじ)られた労働者の様子に心の底まで動かされたアレキサンダア・ベルクマンは彼れの生命を賭して...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...象は収集車を転覆させて散々に蹂躙した...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「象を撃つ」
...ここ等の昔の空気も全くそうした客の蹂躙(じゅうりん)するのに任せてしまっているではないか...
田山花袋 「日本橋附近」
...議会がブルジョアジー自身の腐敗という問題をば当局側の人権蹂躙問題で以てすりかえ...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...初め僧侶達は、墓石窃盗の被害を、史跡の蹂躙という名によって権威づけたが、今度は歴史家達は、史跡蹂躙を、更に思想問題という名の下に権威づけて了った...
戸坂潤 「社会時評」
...それが無惨に蹂躙(ふみにじ)られたのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...この男の意志を蹂躪(じゅうりん)し...
中島敦 「狼疾記」
...それでも有繋(さすが)に森(もり)はあたりを威壓(ゐあつ)して夜(よる)になると殊(こと)に聳然(すつくり)として小(ちひ)さなお品(しな)の家(いへ)は地(ぢ)べたへ蹂(ふみ)つけられたやうに見(み)えた...
長塚節 「土」
...「人性の完全な蹂躙(じゅうりん)」と唖然(あぜん)たらしめている...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...死者の尊嚴を蹂躙(じふりん)して...
三島霜川 「解剖室」
...祖国とその文化とをナチスに蹂躙(じゅうりん)されつくした...
宮本百合子 「明日の知性」
...(舊約全書Jesajah7.)富者は貧者を蹂躙した...
森鴎外 「古い手帳から」
...かえって乱暴者になにもかも蹂する機会を与えるよりは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...余はイギリスと東洋を蹂躙する...
横光利一 「ナポレオンと田虫」
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