...足下に踞(うずくま)りて...
泉鏡花 「活人形」
...がさ/\と、踞込む、その背筋へ觸るのが、苅殘しの小さな茄子畠で……然ういへば、いつか番傘で蛙を聞いた時こゝに畝近く蠶豆の植つて居たと思ふ……もう提灯が前を行く……その灯とともに、枯莖に殘つた澁い紫の小さな茄子が、眉をたゝき耳を打つ礫の如く目を遮るとばかりの隙に、婦の姿は通過ぎた...
泉鏡花 「遺稿」
...砂利(じやり)の上(うへ)に踞(しやが)みましてね...
泉鏡太郎 「艶書」
...ぐしゃりと踞(しゃが)んでいる...
泉鏡花 「怨霊借用」
...石段の上に五六人の男が立ったり蹲踞(しゃがん)だりしている...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...だらしなく蹲踞(しやが)んで...
薄田泣菫 「茶話」
...ぽか/\とした西日に照されつゝうすら睡そうに蹲踞って居ました...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...一時間近くもその墓石の前に蹲踞(うづくま)つて袖を顔に当てゝゐたが...
田山録弥 「百合子」
...一人の老婆が傲然(ごうぜん)と――誠に女王の如く傲然と踞坐(こざ)して煙草を吸っている...
中島敦 「環礁」
...いかにも切りつめた蹲踞(うずく)まり方をする...
夏目漱石 「永日小品」
...しまいに疲れたなりで疲れた場所に蹲踞んでしまったのだそうです...
夏目漱石 「行人」
...縛られた金次郎の前に踞(しやが)みました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...見通しの縁側に踞(しやが)んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...疊の上に踞(しやが)んだまゝ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...盥の前へ踞(しやが)んでくれ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...蹲踞(つくばい)の水に薄氷が張っている...
久生十蘭 「喪服」
...彼の七八に「手掃蒼苔踞石上...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...卑弥呼は藁戸の下へ蹲踞(うずくま)ると...
横光利一 「日輪」
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