...路傍に蹲踞(そんきよ)して...
芥川龍之介 「芋粥」
...彼温泉の入口なる石に踞して泣く女あり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...海に面して見すぼらしく踞(しゃが)んだ...
泉鏡花 「悪獣篇」
...ぐつと踞んで聞込む氣で...
泉鏡花 「遺稿」
...石段の上に五六人の男が立ったり蹲踞(しゃがん)だりしている...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...三角點に踞して休息す...
大町桂月 「赤城山」
...あまり長時間便器に跨(またが)って蹲踞(うずくま)っていたので...
谷崎潤一郎 「鍵」
...宏壮な彼の邸が蟠踞してから山容水態が悉く一変して了った事を感じました...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...庭下駄(にわげた)を穿(は)いて石燈籠(いしどうろう)の下に蹲踞(うずく)まっている人形―――それは「虫の音」という題で...
谷崎潤一郎 「細雪」
...滋幹はとある塚のうしろに蹲踞(うずくま)って息を詰めていたのであったが...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...その傍輩(ぼうはい)と炉辺に踞坐(きょざ)するときには...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...一人の老婆が傲然と――誠に女王の如く傲然と踞坐して煙草を吸つてゐる...
中島敦 「環礁」
...既にして佛々はさきに激然として踞して睥睨せし所の巖頭...
長塚節 「草津行」
...「お美乃さんじゃないか」平次は不思議な空気の圧迫を感じながら板の間に踞(しゃが)みました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...盥の前へ踞(しやが)んでくれ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いまなお播州の一地方に崛踞(くっきょ)している者の妄(もう)と無能をあわれむような...
吉川英治 「黒田如水」
...岩の上に蹲踞(しやが)んだ...
若山牧水 「古い村」
...同じ様に彼も蹲踞んだ...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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