...日本の女は踝(くるぶし)から下を除いて悉(ことごと)く美しいと云ふHの事だから...
芥川龍之介 「東京小品」
...踝の隆起点は「黒い隆起」〔クロブシ〕と呼ばれる...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...右足脱疽で私が二度目に踝から切られる時の立會人――骨を挽切る音の綺麗さや...
小穴隆一 「二つの繪」
...5わが踝(くるぶし)の近ほとり...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...院長(いんちょう)はモイセイカの瘠(や)せた赤(あか)い跣足(はだし)の踝(くるぶし)を見(み)て思(おも)うた...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...二人とも肩から踝(くるぶし)までも隠れるくらいの長い外衣を着けて...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...彼女ハ足袋ヲ穿イタ時ニ踝(くるぶし)ノ突起ガ目立タナイノガ自慢ナノデアル...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...重イノハ脹脛ヤ踝ノ上アタリモヒドイガ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...枯れた落葉の中を踝まで没しながら足を引き摺り引き摺り愉快に歩き廻ったことを想い出させていた...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...彼のブルテリヤが僕の踝(くるぶし)にかじりついてね...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「グロリア・スコット号」
...コゼットの裾(すそ)をようやく踝(くるぶし)のところまでまくることよりも...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ズブズブと踝(くるぶし)まで隠してやって来る小坊主の腰で...
中里介山 「大菩薩峠」
...右足の甲の上へ左の外踝(そとくろぶし)を乗せる...
夏目漱石 「虞美人草」
...私の左の足は、踝の処で、釘の抜けた蝶番(ちょうつがい)見たいになっていたのだ...
葉山嘉樹 「浚渫船」
...内踝の上部三寸くらゐのところで...
北條民雄 「癩院記録」
...踝(くるぶし)もそうだが...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「鐘塔の悪魔」
...踝の上までかゝりさうな裾の長い絣の着物を着て...
牧野信一 「淡雪」
...文学はどこかにもっと堅固な骨格や踝(くるぶし)をもって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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