...真っ青(さお)になりながら唇を噛み締めて地団駄(じたんだ)踏んでいる...
大阪圭吉 「カンカン虫殺人事件」
...ミシミシと踏んでいる板の間の割れ目から...
橘外男 「仁王門」
...ペダルを踏んでいるのは十八九歳ぐらいの女中さんである...
寺田寅彦 「藤棚の陰から」
...同じ舗石を踏んでいる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その貫禄の備わらざることにじだんだを踏んでいるようにも見られます...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼らの踏んでいる地面が...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...今主人が踏んでいるところは敷居である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ダンスのステップでも踏んでいるように片足をあげたのもあり...
久生十蘭 「海豹島」
...捜査二課では三千万から六千万の間と踏んでいるらしいが...
久生十蘭 「肌色の月」
...踊り場の上で誰れ彼れかまわず引ッつるんでステップを踏んでいるタキシードは...
久生十蘭 「魔都」
...また可能性としてコプリとその仲間が来ていると踏んでいる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...おれは決して安く踏んでいるのじゃない...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...細い露地のドブ板を踏んでいると...
吉川英治 「江戸三国志」
...新吉は踏んでいる床が左右に揺れたかと思って角柱(すみばしら)へ背なかを寄せたが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...お十夜は幾度も剣山を踏んでいるが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...麦を踏んでいる老人の唇(くち)からである...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...いかにも確かに大地を踏んでいるというように見えて立派である...
吉川英治 「宮本武蔵」
...おれは鷲嶺(わし)を踏んでいる!」鮮麗な朝陽(ちょうよう)が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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