...」「そんな、そんな事、何、こんな内、上るにも、踏むにも、ごらんの通り、西瓜(すいか)の番小屋でもありゃしません、南瓜畑の物置です...
泉鏡花 「薄紅梅」
...引裂(ひっさ)いて踏むだらどうだ...
泉鏡花 「海城発電」
...人間の左右の足は正確に同じ歩幅を踏むものかしら...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...面白いのはこの足数も踏むに連れて...
薄田泣菫 「茶話」
...江戸の舞台を踏む時...
薄田泣菫 「茶話」
...わたしが踏む乾いた地面をつくったばかりでなく...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...上り口のコンクリの上踏む草履(ぞうり)の音が...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...二つの道が事実上同じ過程を踏むこととなるにしても...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...吉川の轍を踏むものか! と叫んだ...
豊島与志雄 「反抗」
...とゞろ踏む機足(はたし)とゞろに...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...十二の筬に機足踏む...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...靴などで踏むとよくキュッキュッと音がする...
中谷宇吉郎 「雪」
...草鞋(わらじ)の底で踏む段々が邪魔になる...
夏目漱石 「坑夫」
...彼はそこでへまを踏むわけには行かなかった...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...宙を踏む心地で一条の光りを頼つて...
牧野信一 「鬼の門」
...足に踏む砂をさえ美しく波立つようにさせる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...馬の踏むままに圧(お)しひしがれて世にありぬ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...私ども四人が踏む足音は際立って森の中に響いていた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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