...踏む足のしたでカサとの音もたてず...
モオパッサン 秋田滋訳 「寡婦」
...遂に船に救われて英国の土を踏むことが出来た...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...一體、講中などに加はつてゐる婆さんに限つて、體の達者な、威勢のいゝ老人が多いものだが、此の婆さんもその例に洩れず、とん、とん、と踏む足拍子は、憎らしいほどシヤンとしてゐる...
谷崎潤一郎 「二月堂の夕」
...かえって地団駄(じだんだ)を踏むのもある...
中里介山 「大菩薩峠」
...すると下から梯子段(はしごだん)を踏む音がして誰か上って来た...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...引っ込みがつかなくなりますよ」ガラッ八が二の足を踏む間に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...六法を踏むように飛んで来たガラッ八...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...六法を踏むやうに飛んで來たガラツ八...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...或る不規則な押韻を踏む方式であり...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...これは誠に薄氷を踏む思い...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...まさか素面では――とたぢろいて二のあしを踏む者も多かつたが...
牧野信一 「鬼涙村」
...未だ脚を踏む方法を知らないので自分では走らす事が出来ない...
牧野信一 「余の倅に就いて」
...厳めしき検視の役人の前にて踏絵を踏む処なりとて人々...
夢野久作 「白くれない」
...黒ずんだ幹の行儀よく並んだ橡樹(マロニエ)の蔭を朝踏む気持は身が緊(しま)る様だ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...木の根を踏む馬蹄の音が...
吉川英治 「新書太閤記」
...あだ討でもあるまいと――まあ二の足を踏むのが多くて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...彼の踏む足といい...
吉川英治 「宮本武蔵」
...と思ひながら踏む山路の雪...
若山牧水 「樹木とその葉」
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