...そこで、今まで寝ていた長イスを、窓の下へおしていって、それを踏み台に、のびあがってみましたが、それでもまだ窓へとどきません...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...肩車の踏み台にはもってこいです...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...試みに豊国の酒樽(さかだる)を踏み台にして桜の枝につかまった女と...
寺田寅彦 「浮世絵の曲線」
...そうしてその失敗を踏み台にして徹底的に安全なものを造り上げるのが...
寺田寅彦 「災難雑考」
...おとうさんの椅子(いす)を踏み台にしては石像に接吻(せっぷん)したそうです...
寺田寅彦 「先生への通信」
...三毛と玉(たま)とは縁側の踏み台になっている木の切り株の上に並んで背中を丸くして行儀よくすわっている...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...それでわしらの労働者を踏み台にして...
徳永直 「白い道」
...大楽匠を踏み台にしておのれの腕前を揮(ふる)い...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あの辺には踏み台になるものは一つも無い」千種はほんの一時間ばかりの間に...
野村胡堂 「音波の殺人」
...早く私を踏み台にして」お栄は忙がしく平次に暗示を与えると壁側に後ろ向きに立って自分の身体を梯子にするのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...数万の炭坑労働者を踏み台にして地上に上がって来た...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...踏み台に二三の男の飛び上る姿がちらっと見えると...
横光利一 「旅愁」
...腰かけていた石仏を踏み台にして...
吉川英治 「江戸三国志」
...味噌久を踏み台にして...
吉川英治 「大岡越前」
...物干しの欄(てすり)を踏み台に...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...母が仏壇を踏み台にのってきれいに掃除して...
吉川英治 「親鸞の水脈」
...吉岡はその図に乗せられて彼の踏み台になったものとわしは観(み)る」「……?」「なぜならば...
吉川英治 「宮本武蔵」
...又八を踏み台にして...
吉川英治 「宮本武蔵」
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