...こんな有頂天(うちょうてん)な境界(きょうがい)から一歩でも踏み出す事を極端に憎んだ...
有島武郎 「或る女」
...同棲(どうせい)生活の第一夜を絢爛(けんらん)と踏み出すことに両人の意見は完全なる一致をみたのであるが...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...ひらいて一歩そとに踏み出す...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...しかしこの疑問以上に立ち入る事は科学者の領域以外に踏み出すと思う...
寺田寅彦 「方則について」
...しかしこの天来の閃光(せんこう)なしには彼らは一歩も踏み出す事はできない...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...自然科学の外へ一歩でも踏み出すと...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...それから一歩踏み出すと...
豊島与志雄 「香奠」
...野へ踏み出す機会を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それを見に行くために一歩も踏み出すものかとみずから誓っていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...もう一歩も踏み出す力がなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一足も踏み出すことのできない深雪は(せめて...
直木三十五 「南国太平記」
...ズボンの折り目の立っているのは」彼はちょっと足を前へ踏み出すように振って見た...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...ひと足書机(デスク)のほうへ踏み出す...
久生十蘭 「キャラコさん」
...両脚を交互にスツスツと踏み出す当り前の滑り方が彼には如何しても出来なかつた...
牧野信一 「明るく・暗く」
...器用に爪先でまず踏み出すと...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...彼らは一歩自分の村を踏み出すと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この書の出版がこの國民的期待の方向をめざしてまづ力強き第一歩を踏み出す意味において喜びと期待とを新にする次第である...
山浦貫一 「新憲法の解説」
...私が一足踏み出すごとに...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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