...忽ち下水工事の穴の中へ片足を踏み込んで...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...うち笑(え)める老を助けて青き踏む踏青(とうせい)や古き石階あるばかり昭和二年二月二十八日 発行所例会...
高浜虚子 「五百句」
...足を踏(ふ)み鳴らしていた...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...傍から見てると丁度おかしな舞踏でもやってる恰好に見えるんです...
豊島与志雄 「舞踏病」
...朝早く今戸(いまど)の橋の白い霜を踏むのがいかにも辛(つら)くまた昼過ぎにはいつも木枯(こがらし)の騒ぐ待乳山(まつちやま)の老樹に...
永井荷風 「すみだ川」
...鳳仙藍菊(ほうせんらんぎく)の花燦然として彩霞の如くなるを看んと欲すれば毛虫芋虫のたぐいを手に摘み足に踏まざるべからず...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...橋の板を踏み鳴らしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...或いは実地踏査の結果...
中里介山 「大菩薩峠」
...暗いと思つた瞬間に右の足を踏み外して身躰が轉々として數囘廻轉した...
長塚節 「痍のあと」
...「武家のお家騷動なんかに足を踏込んだのが間違ひだつたな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その光に背いて踏み出し...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...軽く踏んでかかったんですけど...
久生十蘭 「姦(かしまし)」
...身体を揺りながら足踏みをし...
久生十蘭 「春の山」
...それが倒れた方向から道を踏み出さずには居られないといふ風な変人だつた...
牧野信一 「創作生活にて」
...そう踏みつけてもらいますまい...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...縄なう機械の踏み動く音...
横光利一 「夜の靴」
...踏みとって行った...
吉川英治 「新書太閤記」
...バリバリと木立の中へ踏み込んで捜査に散らかった...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索